第5回教育GPフィールド科学講義(10月30日)
 「生き物を育てる米づくりに向けて」


 概要

 世羅台地では農業が盛んに行われており、稲作以外にも多数の果実、麦、大豆などが栽培されています。世羅高原では、生物多様性の保護という理念のもとに、さまざまな生物が生息できる環境づくりに配慮した農業が試みられています。本講演では、絶滅危惧種であるダルマガエルを含むカエル類の保護をめざした米づくりが紹介されました。このような米づくりは、当然のことながら従来の方法より手間がかかりますが、安心・安全へのこだわりや美味しさへのこだわりを持った生産者(エコファーマー)によって作られた米は、「ダルマガエル米」と名付けられ、こだわり米として販売されています。
 猪谷氏の講演は、自作のダルマガエル、シマゲンゴロウあるいはアカトンボなどの帽子をかぶり、それを使って種の特徴を説明することで、学生にも親しみやすくわかりやすいように工夫されていました。

 ギャラリー

 学生のコメント

今回の講演で世羅町のげんごろう米などの取組について知れてよかった。昆虫を保護していこうと、かぶりものやバッタなどの作品もおもしろかった。特に赤トンボの種類を知れたので良かった。

普段、家などで農業の手伝いをしたりすることがありますが、生き物を見ることはありませんでした。今後は生き物にも目を向けて、どんな生き物がいるのか見たいと思いました。

人を通して遊びを学ぶのは、早く人と仲良くなれるので楽しそうですね。バッタを葉で作ったり、リアルにできていておもしろいものでした。デフォルメされたかぶり物も実際の生物と親しみやすくなる架け橋だと思いました。

アイガモ農法とはまた違った米づくりで、生物多様性を目的としていて、自然へのこだわりをもっていることがよくわかった。

農業はただの産業ではないことを改めて知った。米を作ると同時に環境を守るだけでなく、学習の場、一種のエンターテイメントを考えることも大切だと思った。

せら夢公園自然観察園の農業は、「生き物にあまり負担をかけない」という農業ではなく、「生き物をはぐくむことを第一とし、生き物を中心とした農業」をされていることがよく分かりました。なかなか個人の農家さんたちが、このような農業をするのは大変というか今のところでは不可能ですが、とても大事なことなので、このような農業が広がっていって欲しいと思います。

小さい頃は、森や山に入って昆虫を捕まえるなど、自然を身近に感じていたが、最近ではほとんど自然と触れることがなくなった。今回の講演会で、自然の大切さを改めて感じることができた。

せら夢公園自然観察園には、自分が実際に見たことがない生物が多くいるようなので、一度見に行ってみたいと思った。生物の形をした帽子がとてもユニークでよかった。自分も一つほしかった。

世羅町では、稲・麦・大豆を作るのに、23作体系をとっている。省力・低コスト栽培技術を実践しているのはすごいことだなと思った。

視覚的にうったえる講義で、おもしろかった。学生時代からの積み重ねが感じられ、本学の学生たちもこの生き方を参考にしてほしいと思った。(教員)