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【生命システム科学専攻】 大学院生が第109回日本繁殖生物学会で最優秀発表賞を受賞しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年9月26日更新
 H28912日〜15日に麻布大学で開催された第109回日本繁殖生物学会で,本学大学院生命システム科学専攻博士2年の岡本麻子さんが,下記研究発表で優秀発表賞(ポスター部門)を受賞しました。 

「ブタ卵丘細胞に発現するNeurotensinNts)はEgf受容体(Egfr)の発現を亢進し,Egfr-Erk1月2日系の持続的活性化を誘導する」

岡本麻子1,永村優1,島田昌之2,山下泰尚1

1県立広島大学大学院総合学術研究科,2広島大学大学院生物圏科学研究科

 これまでの研究により,哺乳動物の排卵を誘導する因子としてEgf-like factorが同定されました。このEgf-like factorは細胞膜貫通型のタンパク質であり,プロテアーゼであるAdam17により切断され,卵を取り囲む卵丘細胞の発現するEgf受容体(Egfr)を刺激すること,その結果リン酸化酵素であるErk1月2日が活性化されることで卵成熟が誘導されることが明らかになっていました。しかし,Gf-like factorを添加して卵丘細胞卵複合体(Cumulus-Oocyte Complex; Coc)を体外培養しても,卵の発生能は依然として低いことから,Egf-like factor-Egfr-Erk1月2日系に関与する新規因子の存在が示唆されてきました。本研究は,神経細胞や腸管上皮細胞に働くことがすでに報告されていた,NeurotensinNts)が卵巣でも高発現すること,このNtsEgfrの発現を上昇させ,この結果Egf-like factorEgfr-Erk1月2日系を持続的に活性化させ高い卵成熟が誘導されることを初めて明らかにした結果です。将来的には,未成熟卵を体外で成熟させ個体を得る体外成熟培養(In Vitro Maturation; Ivm)への応用が期待され,基礎的意義のみならず,産業的意義においても重要な研究課題であると考えられます。

日頃の研究が実り,今回の栄えある受賞となりました。

広島大学大学院生物圏科学研究科の島田先生をはじめ本研究に関わってくださったすべての皆さんに感謝申し上げます。

准教授 山下泰尚

日本繁殖生物学会はこちら

http://reproduction.jp/index-j.php


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