ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 経営情報学部 > 経営情報学科呉漢生教授の論文がカナダのリサーチ会社Advances in Engineeringのホームページに掲載されました

本文

経営情報学科呉漢生教授の論文がカナダのリサーチ会社Advances in Engineeringのホームページに掲載されました

印刷用ページを表示する 2019年7月22日更新

 経営情報学科呉漢生教授が2018年に発表した新しい積分不等式とその制御システム工学への応用に関する論文が,20193月,工学的に注目すべき研究成果として,Wu inequality and its applications to control theoryというタイトルで,Advances in Engineering (以下 AIE )のホームページに掲載されました。

 AIE 社は,カナダに拠点を置き世界中で活動しているリサーチ会社で,専門家チームとアドバイザーが主要な学術雑誌から実用性,応用性の面で特に重要と考えられる研究成果を抽出し,自社のWeb サイトから世界にその概要をアナウンスすることにより,コンサルティングやマッチングを行なっています。AIE社が紹介する論文は全論文のうち20/程度であり,採択率は0.1%未満です。

 今回,AIE 社が注目したのは以下の論文です。

Hansheng Wu
A New Integral Inequality and Its Applications to Robust Control Problems of Uncertain Nonlinear Systems
International Journal of Robust and Nonlinear Control
Vol.28, No.15, pp.4584-4603, 2018.
DOI: 10.1002/rnc.4251

 自然科学において,物理学,化学,生物学,工学及びそれらの応用に関連している動的プロセ スは,一般的に積分あるいは微分方程式で記述されます。これらの方程式は非線形である場合,方程式の解を解析的に求めることはほとんど不可能です。したがって,数学的にある積分不等式を開発し,方程式の解を定性的に示すことは非常に重要です。これまで,様々な積分不等式が著名な数学者により提案され,新しい不等式理論として発展しています。呉教授はこの論文で,新しい積分不等式(Wu inequality と呼ばれる)を提案しました。そして,その一つの応用として,この積分不等式を非線形動的システムの自動制御問題へ適応しました。Wu inequalityは,数学理論において有名な他の積分不等式と同じように,更なる応用が大きく期待されています。

・論文の紹介記事 【Wu inequality and its applications to control theory】
 https://advanceseng.com/wu-inequality-applications-control-theory/

・Advances in Engineering
 
https://advanceseng.com/about-advances-in-engineering/