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【コミュニケーション障害学科】AAC国際学会での講演

印刷用ページを表示する 2019年1月29日更新

【コミュニケーション障害学科】本学科教員が国際学会で講演を行いました

2018年12月15日,台湾の中山医学大学(台中市)で開催されました,台湾AAC国際学会で昨年に続き基調講演を行いました。
AACとは拡大代替コミュニケーション(Augmentative and Alternative Communication)の略で,話をすることが難しい人が,ジェスチャーをしたり,絵を描いたり,コミュニケーション機器等を使用して,意思の伝達を行う方法のことです。最近では,スマートホンやタブレットで使用出来るコミュニケーションアプリも増えてきています。
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基調講演では,『日本における中等度から重度失語症者に対する評価方法とAACの活用』というタイトルで,日本の重度失語症検査の内容や,附属診療所で担当している患者さんやそのご家族に協力して頂いて撮影した,検査やAACを使用している場面なども提示しました。また現在,島根大学学術研究理工学系・廣冨哲也研究室と合同で開発中の,失語症者用単語検索アプリに関しても研究経過などを示しました。
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講演後には,台湾の言語聴覚士や養成校の学生さんから質問や感想も頂きました。皆さんとても熱心に聞いて下さり,国内でも失語症のある方やそのご家族,介護などに関わる方々に,AACを有効に活用する方法などをお伝えする活動を広げていかなければと心を新たにする機会になりました。
また,滞在期間中には,中山医学大学附属病院などで言語訓練の場面も見学させて頂き,言語聴覚士やリハ医師とも情報交換を行い,嚥下障害へのリハビリに関心が高まっていると同時に,AACをはじめとするコミュニケーション支援の取り組みに対してもパワーを感じました。
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(文責 坊岡峰子)