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学長メッセージ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年4月1日更新

 知(地)の創造拠点の確立を目指して   

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 公立大学法人  県立広島大学 理事長・学長   中村 健一      

1.はじめに

 2005年,特徴ある役割と歴史を提供してきた3本の流れが合流し,広島県内を貫流する1つの大河となりました。県立広島女子大学,広島県立大学及び広島県立保健福祉大学の3大学統合による新しい県立広島大学の誕生です。私たちは「地域に根ざした,県民から信頼される大学」を新大学の基本理念として掲げ,3大学で培ってきた強みを融合し,知()の創造拠点の確立を目指して大河の流れを開始し,昨年10周年を迎えることができました。

2.本学の特徴-高い教育力

  流れの動力となるのは大学の持つ教育力と研究力です。統合を経た現在,合流の確かな成果を見ることができます。例えば本学の全授業に対する学生の満足度調査結果は,統合初年度,80.3%であった肯定的評価値が以後9年間に亘って上昇を示し,10年目の後期には,94.5%にまで達しております。大学教職員が一体となった授業改善努力の結果です。学生が授業に満足を感じることは,教育成果を上げる重要な前提条件となります。

 そうした教育指導に,学生もしっかりと成果を出して応えています。4年連続で100%の数値を示した管理栄養士を始めとした看護師などの各種国家試験は,全国トップクラスの合格率を示しています。また,指導教官の下に学生自らが,各種学会への論文投稿や国内外での研究発表,学術的なコンテストに積極的に応募しているのも本学の特徴です。学術論文賞,学会関係の奨励賞や「大学生観光まちづくりコンテスト」の連続受賞など多くの賞を受けており,学生や院生の晴れがましい顔を本学ホームページやFacebookなどのSNSで数多く見ることができました。

3.本学の特徴-確かな研究力

一方,研究力の向上については大学の研究力指標の一つとされている,文部科学省の科学研究費助成事業に対する採択件数によって示すことができます。本学は統合以後,著しい上昇を示し,昨年度は統合前の2倍以上,92件の採択件数を得ることができました。この9年間,中四国・九州・沖縄26公立大学の中で際立ったトップの座に位置しています。理系・文系問わず活発な研究活動が3キャンパスに展開されています。

4.本学が目指したい人材育成とは

  本学の優れた教育力と研究力は,学生の人材育成活動を支える大きな資産となっています。特にグローバル社会は,異文化社会における対立,環境問題や貧困化など多くの新たな問題が生じており,そうした課題を自ら解決する実践力が社会から強く求められています。本学では,12年間に亘る卒業論文作成を全学必修として課し,問題解決力を養成しています。教員は自らの教育力と研究力を,しっかりと学生に注いで論文作成の指導を行っています。

 実践力を育むためには,自ら学ぶ意識が求められます。本学は平成26年度に能動的学修教育プログラムを作成し,意欲を持って学ぶ学生の心を育てることを開始しました。幸いこの教育プログラムは,競争率10倍以上の難関を乗り越えて,文部科学省から助成金採択の支援を受けることができました。現在,本学教職員が一体となって,人材育成事業が進められております。

5.地域への貢献

 本学は,統合後,県内から寄せられる問題に関わり,現在まで124件の地域課題解決研究を遂行してきました。さらにその過程で,新たな経営的視点を持ち,地域のリーダーとなって活躍する人材育成が,現在求められている喫緊の課題であるという認識に至り,本年4月に中国地方国公私立大学で初めての経営専門職大学院(MBA)を4.4倍の高志願倍率の下に,開設することができました。

  大河が豊かな実りを地域に産み出すように,知()の創造拠点確立への流れを確かなものにすることこそが,基本理念にある県民から信頼される大学としての礎となると信じております。私たち構成員一同が総力を挙げて,この理念の具現化に邁進します。ご支援の程,宜しくお願いします。


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