ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織で探す > コミュニケーション障害学科 > コミュニケーション障害学科 吐師道子教授 論文賞受賞について

コミュニケーション障害学科 吐師道子教授 論文賞受賞について

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月9日更新

受賞の概要

この度,本学科の吐師(はし)道子教授が2015年10月に日本音声学会から下記の論文において優秀論文賞を受賞いたしました。
受賞論文:吐師道子, 小玉明菜,三浦貴生,大門正太郎,高倉祐樹,林良子;日本語語尾撥音の調音実態:X線マイクロビーム日本語発話データベースを用いて,音声研究,18(2),95-105,2014.

受賞論文の概要

 日本語「ん」の発音の仕方はその後に来る音によって決定されますが,「みかん」など単語の末尾の「ん」は従来,舌の後部を口蓋(口腔の天井部分)の後部や口蓋垂に接触させて発音するとされていました。しかしこれを実証するデータは報告されていませんでした。この研究では日本語話者17名の音声と舌,唇の動きのデータを解析し,単語末尾の「ん」の発音には個人差が大きく,従来の説は必ずしも正しくないことを実証しました。言語聴覚士は日本語の発音の実態を把握していることが必要であり,この研究は日本語の発音について正確な情報を提供することで言語聴覚分野の発展に貢献します。

受賞理由

本研究は X 線マイクロビーム日本語発話データベースを用いて語尾撥音/N/の調音実態を解析し,語尾/N/の調音位置は自由度が高く発話者間変動が大きいこと,従来の主たる仮説であった口蓋垂鼻音だけには限定されないことを定量的 に示したものである。
本研究の評価すべき新規性のひとつは,17 名に上る発話者の調音実態を定量的に解析し,調音の個人性,多様性,柔軟性を立証した点にある。単一の発話者を対象とした従来の研究では困難であった成果であり,調音動態研究におけるデータベース活用と定量的実証研究の進展に貢献すると評価した。
文章も明快で,当該領域以外の読者にも理解しやすいように書かれており,調音音声学のみならず音声学・音韻論を扱うすべての研究者にとって大きな刺激を与える内容になっている。
優秀論文賞賞状画像
日本音声学会優秀論文賞 賞状
授賞式の様子写真
授賞式の様子

このページのトップへ