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ひろしま美術館ミュージアムツアーを実施しました

印刷用ページを表示する 2007年11月1日更新

県立広島大学は平成19年11月、ひろしま美術館のキャンパスメンバーズ制度に加入し、学生証を提示すれば無料で常設展・特別展を観ることができるようになりました。

この制度を学生のみなさんに活用してもらうために、ミュージアム・ツアーを実施しました。開館30周年特別展「まるごとひろしま美術館展II」の期間中、平成20年10月23日に、学生30名、教職員6名が参加し、学芸員の方による講義と解説の後、館内を自由観覧しました。

学生の感想の一部を以下に掲載します。

今まで、美術館はどちらかというと苦手で、自分から行きたいと思うことはほとんどありませんでしたが、学芸員の方から、ウィンドーショッピングのように気楽に観ればいいと言われ、とても身近なものに感じることができるようになりました。
学芸員の方は多くの質問に丁寧に答えてくださり、とても勉強になりました。「芸術とは、ずばり何ですか?」という質問の答えは、「ただの表現」という、非常にあっさりしたものでしたが、新しい見方を教えていただいたように感じます。一つの表現に対して、十人十色の感じ方があるからこそ、芸術と呼ばれるのだろうなと思います。museum tour 1.jpgのサムネール画像
<ドービニーの庭>では、絵画一枚に込められた世界の広さ、深さに感動しました。何年も経って見ず知らずの人々にこうやって世界を広げてもらえるなんて、芸術はなんて終わりのない、素晴らしい世界なのだろうと、今回のミュージアム・ツアーを通して感じることができました。とても良い経験となりました。今後もこのような機会があると嬉しいです。(3年 Y・N)

今までは抽象画など、どうやって観ればよいのかわからず、絵画鑑賞に対して難しいというイメージを持っていましたが、このツアーで「絵は好きか嫌いで観ればいい」と伺い、衝撃を受けました。その後は、難しいことは考えず、自分の感性で観られるようになったので、とても楽しかったです。これをきっかけに、もっと美術館に足を運んでみたいと思います。(3年 M・T)

学芸員の方のお話には印象的なことばがありました。一つめは、「評価の基準=他にないユニークさ」です。二つめは、「美術館は民主主義の実験場」です。お互いの価値観を認め合うということにつながり、深い意味を含んでいるように思います。三つ目は、「芸術はわかるものではなく、感じるものだ」ということばです。私は美術館が好きですが、やはり少し敷居が高いように感じてしまうことがあるので、肩の力が抜けたと同時に、そんなことは気にしなくてもいいんだと、うれしく感じました。(2年 M・T)

これまで、美術館に行っても、「展示してあるからには、素晴らしい作品に違いない」と自分に言い聞かせ、良い作品であると思い込もうとしていましたが、今回のツアーは「自分の目線で楽しむ」ことに導いてくれるものでした。自分が好きなのはどの作品なのかと考え、解説にも積極的に目を通すことができて、内容の濃いツアーでした。漫然と作品を眺めていた頃と比べて、とても楽しめたと実感しましたし、充実した時間が過ごせたことを嬉しく思います。(2年 M・M)

museum tour 2.jpgのサムネール画像 学芸員の方のお話を聞けたことで、いつもと違う視点で絵画を鑑賞できました。「何か学ばなければ」と思って見るのではなく、「何かを感じ」ながら見ることで、絵画の雰囲気や風景の中に自分が入っていくような気持ちになれました。(4年 S・K)

今まで美術館にほとんど行ったことがなかったのですが、魅力ある場所だということがわかりました。展示を見ていると、「自分はこの人の絵が好きだな」ということもわかってきて、その人の絵をもっと見てみたいと思うようにもなりました。無料で観覧できるので、展示内容の入れ替えがあったら、また行ってみたいと思います。(2年 Y・M)

心惹かれる作品はたくさんありましたが、なかには少し怖い印象を受けるものもありました。それ自体、私たちが単に絵を「見ている」のではなく、その中に込められた作家の感情や時代や自然の違いのようなものを感じ取っている証拠なのだろうと思います(2年 Y・S)