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名誉会長挨拶

 

県立広島大学の流れと立ち位置

  県立広島大学
理事長・学長 中村 健一



  


鴨長明による方丈記やマキャベリが説いた君主論にもあるように東西問わず、古くから川の流れは歴史や人生になぞられています。そこでわが県立広島大学の歴史を、広島県最西端の冠山に発し、広島湾に注ぐ太田川に例えてみました。太田川の流路長は103q、ミズナラやコナラに囲まれた吉和の森の源流地点を、本学の歴史で最も旧い県立広島高等女学校専攻科設置の1920年に置き換えると、広島湾に注ぐ河口が2013年の今に相当します。私の本大学着任は、1975年、河口から遡ること約42kmの地点から流れに加わりました。加計から可部に至る中流域辺りでしょうか。優しい広島の風土と地域との関わりの中で、37年間の川下りを楽しむことができました。在職中の2005年、大きな河川改修工事がなされました。地点にすると太田川が広島市街に注ぐ手前の大芝水門の辺りです。庄原から、そして三原から注ぐ川との合流工事、すなわち広島県立大学、広島県立保健福祉大学そして県立広島女子大学の再編・統合です。それぞれの川は、独特の役割を地域に果たし、多くの人々に親しまれてきましたが、さらなる肥沃を広島県全域にもたらすための大きな改修でした。

改修後8年を経た現在、3本の川の合流による確かな成果を見ることができます。大学という川を動かす力は、教育力と研究力です。総合教育センターによる本学の全授業に対する学生の満足度調査結果は、統合初年度80%でしたが組織を挙げての授業改善の努力により毎年上昇を示し、昨年度は94%の高い値にまで達しました。学生が授業に満足を感じることは、大学の教育成果を上げるための何よりも重要な前提条件となります。さらに、もう一つの動力源である研究については、大学の研究力指標の一つとされている文部科学省からの科学研究費助成金の採択件数で見ることができます。昨年度は統合前の約2倍、88件の採択件数に達し、この6年間、中・四国・九州25公立大学のトップの座に位置しています。こうした教育力と研究力は本学の誇るべき資産となり、教育と研究活動を支えています。

現在、河口の港からは毎年、600名以上の学生が航海に旅立ちます。グローバル化が叫ばれている今日、多様な国の文化を理解する力とともに、様々な困難に立ち向かい、それを自己解決できる人材が求められています。私達教職員の最も重要な職務は、船出する学生にしっかりとした航海図を示すことであると認識し、努力しております。

「地域に根ざした県民に信頼される大学」、これが本学の基本理念です。この理念を具現化するためには、教育と研究の成果を潤いとしてしっかりと地域の住民に還元することが求められます。幸い本年49日、広島市内中心地にある鯉城会館に、県の無償貸与による「サテライトキャンパスひろしま」が誕生しました。私達の大学は、学生のみならず県民に幅広く魅力ある教育プログラムを提供するなど、生涯教育推進のリーダーとしての役割を果たして行きます。同窓会の皆さんの積極的な御利用を期待しております。

さて、 37年間の、川下りを終え、昨年退職により河口から陸に上がりました私でしたが、縁あって再び、川に戻り、河川管理を任される立場になりました。地域の人に愛され、そして信頼される大学となるように、豊穣な恵みを与える川となるべく努力を果たして行きたいと思っております。それには多くの方の力が必要です。特に、同じ川の水に浸り、流れを共にした皆さまのご支援と励みは大きな支えになります。今後とも同窓会からのご厚情、宜しく御願いします。






わがうるわしの広島と県立広島大学:同窓会への謝辞とお願い

  前・公立大学法人
県立広島大学

理事長・学長 赤岡 功


  

 8年前、40年過ごした京都から広島に来住し、新鮮な経験をしました。電車の来着を見て地面に座り込んで食べていたハンバーガーや飲み物の空き袋・容器を放置して走り去った若者に怒りを覚えていますと、ジーンズをだらしなく着用した茶髪の若者が文句言わず自ら集めて屑籠に捨てました。外見で判断してはいけないと大反省。

 コンビニエン・スストアの勘定カウンター前。背筋のと伸びた70位の女性と私はほぼ同着で私がやや早い。そこで、「レディ・ファーストでどうぞ」と譲りますと、「わたくしはジェントルマン・ファーストでまいりますわ」とおっしゃいました。この文化!

 毎早朝5時ごろ1時間のウォーキングで、出会う猫に挨拶をすると、かなりの猫は答礼してくれます。驚いたのは、女学院高校の南の横断歩道橋を渡る学習猫がいたことです。人の行動をみて自学する門前の小僧ならぬ、高校生に学ぶ猫君。

 広島のヒト、動物も、素敵な文化を育み伝えているのを見聞きし楽しみました。

 広島の天地は、山も、里も、川もそして海も美しく豊かです。電線が地中化されていますので都心部の空は青く広く、くっきりと見えます。街路樹は数も種類も多く、名前と木の特徴・用途を書いた札を小学生がつけてくれていますので、楽しみながら学習しました。橋は観川台を左右に複数備えた立派な造りのものが多く、ひろしま美術館をはじめ美術館の所蔵品も、企画展も見事と何度も思いました。

 こうした素晴らしさをもたらしている素は、広島全県に、よき風土・文化を育んでいこうという人々の強い思いがあり、それが長期にわたり持続していることだと考えます。三原では、明治以前の1863年に英国人を招き英語を教育していますし、庄原では旧制三次中学が設立される以前に「英学校」を開いて、英語や数学を教えています。また、本学の源流の一つ「広島女子専門学校」は、全国で5番目に開校されたものですから、広島の人々がどれほど、文化を、そして教育を大事にしてきたかがよくわかります。

 文化の高さ、学問の振興・教育と、産業の発展とは相互促進関係にありますから、広島で産業が発達したのは当然で、戦前・戦中・戦後もかなりの期間は、広島の産業技術は世界の一流の技術に負けませんでした。現在でも、自動車、鉄道車両、造船、鉄鋼等一流の技術は健在ですが、産業配置、産業構造の変化のなかで広島の経済の相対的停滞は否定できません。しかし、広島は、潜在的には十分な力を保持しています。大事なのは、この潜在的力を強め顕在化させることです。それには、学術振興と教育が大事です。とりわけ、高等教育機関での研究力と教育が重要度を増しています。

 このとき、8年にわたり、広島県の県立3大学を統合して、その経営にあたる仕事ができたことは私には幸せでした。まず、<1>、新大学の研究力をたかめそれを教育と地域振興に生かすことです。それができれば、本学は、広島の経済の発展し、文化のさらに発展に寄与でき、人々の暮らしの充実に貢献できると思います。次に、<2>、県内大学の総力を結集して、広島の発展、日本の発展に貢献し、そして、美しく豊かで文化的な地球社会の調和ある共存への道筋を歩むというのが私に課せられた仕事でした。

 幸い、誇り高い知性と品位の高い同窓会の協力があり、三大学の統合は大過なく実現でき、科研費補助金の採択件数、大学教育の優れた実施計画GP(グッドプラクティス)の採択件数をみると<1>は実現できたと言ってよいと思います。いよいよ<2>が始まるのですが、私は、非常勤の理事として、新理事長・学長に協力して、これにあたることになります。わがうるわしのふるさとに微力を注ぐ場をいただいたことに感激しています。

 本当にありがとうございました。これかもよろしくお願いします。

 
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