県立広島大学大学院 人間文化学専攻

言語文化・社会文化研究分野 言語文化研究分野
准教授 下岡友加

Yuka Shimooka

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指導を希望される方は下記の私の研究テーマを参考にして下さい。

研究テーマ研究テーマ

  1. 日本近代文学の小説を対象とした言語様態の分析。小説のテーマを支える方法の実際をテクストが用いる人称、時間構成、あるいは草稿、同時代言説との関わり等から分析する。さらには複数の小説に通底する特定作家のモチーフや、近代という時代の価値観・世界観について明らかにしていく。これまでの成果の一部は『志賀直哉の方法』(笠間書院、2007)に収めている。
  2. 必ずしも日本語を母語としない作家によって書かれた「日本語文学」についての研究。なぜ日本語で書かねばならないのかと問うところから、近代日本の植民地支配や国家・民族という枠組みが人間に強いるものについて明らかにする。特に近年は、日本統治下の台湾で日本語教育を受けた作家・黄霊芝について研究を行っている。『戦後台湾の日本語文学 黄霊芝小説選』(渓水社、2012)を編集、彼の作品紹介にもつとめている。
  3. 婦人雑誌メディアの研究。特に近年は日本統治初期台湾で発行された婦人団体の機関誌『台湾愛国婦人』について資料を収集、調査研究を行っている。当雑誌には明治大正時代の著名な作家たちが多く寄稿しており、領地の拡大とともに拡張していった〈日本文学〉の市場の様子が見てとれる。掲載された記事や作品から植民地統治のなかで女性に課せられた役割を明らかにしている。

message研究業績

  • 「日本語は誰のものか?―ポストコロニアル台湾の日本語作家・黄霊芝の方法―」『フェンスレス』2014年6月、第2号
  • 「新資料『台湾愛国婦人』第六十一巻―与謝野晶子と雑誌の関わりを中心に―」『日本研究』2014年5月、第27号
  • 「戦後台湾の日本語小説・黄霊芝「仙桃の花」の表現」『県立広島大学人間文化学部紀要』2014年3月、第9号
  • 「傀儡師とペテン師―芥川龍之介と黄霊芝―」『台湾日本語文学報』2013年6月、第33集
  • 「戦後台湾の日本語作家の声 黄霊芝氏インタヴュー(2)」『県立広島大学人間文化学部紀要』2013年2月、第8号
  • 「一九五一年の台湾表象―黄霊芝の日本語小説「輿論」―」『近代文学試論』2012年12月、第50号
  • 「太宰治「砂子屋」について」山内祥史編『太宰治研究20』和泉書院 2012年5月
  • 「戦後台湾の日本語作家の声 黄霊芝氏インタヴュー(1)」『県立広島大学人間文化学部紀要』2012年2月、第7号
  • 「函館市中央図書館蔵・雑誌『台湾愛国婦人』目録―明治四十五年一月並びに大正三年分―」『近代文学試論』2011年12月、第49号
  • 「宇宙・自然・人間の連環―志賀直哉「焚火」の表現世界―」『県立広島大学人間文化学部紀要』2011年2月、第6号
  • 「黄霊芝文学・その基底としての悲喜劇―小説「豚」の表象世界―」『国文学攷』2010年12月、第208号
  • 「志賀直哉「范の犯罪」―范は本当に勝利したのか?―」『近代文学試論』2010年12月、第48号
  • 「黄霊芝「蟹」論―"人間の原始的意義"とは何か?―」『現代台湾研究』2010年3月、第37号
  • 「雑誌『台湾愛国婦人』の性格―プロパガンダ、そして近代文学発生の場として―」 『県立広島大学人間文化学部紀要』2010年2月、第5号
  • 「雑誌『台湾愛国婦人』の史的位置―新資料・第六十巻を中心に―」『日本研究』2009年5月、第22号
  • 「黄霊芝の日本語文学―小説「紫陽花」の方法―」『現代台湾研究』2009年3月、第35号
  • 「戦後台湾の日本語文学―黄霊芝「董さん」の方法―」『昭和文学研究』2009年3月、第58集
  • 「雑誌『台湾愛国婦人』の文芸欄―白鷺山人「空中女王」の描くもの―」『現代台湾研究』2008年3月、第33号
  • 「雑誌『台湾愛国婦人』目録―大正四年一月から大正五年三月(廃刊)まで―」『広島女子大国文』2007年12月、第22号
  • 「岡本かの子全集未収録短歌並びに『愛のなやみ』所収短歌の初出について」『日本近代文学』2007年10月、第77集

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