最近5年間の主な申請特許
 平成13年1月5日:「有機化合物の還元方法」(個人申請、特開2002−265391)常温常圧下、空気中で安定な金属カルシウムと低毒性のエタノールを用いて芳香族ハロゲン化物を高効率に無害化する手法を開発した。トランスオイル中のPCBsを同条件下で処理すると、99.96%の高効率で脱クロロ化することに成功した。加熱還流条件下では、2時間以内の反応時間で、処理効率99.997%まで向上することを見い出した。その他、ニトロ化合物のアゾカップリングについても定量的に進行することを見い出した。
以下は特願であるので申請特許名及び特願番号を標記。

平成14年8月8日
「ダイオキシン類の無害化方法」(JSTから、特願2002−231046)

平成15年8月4日
「有機ハロゲン化合物の省エネルギー型分解法」(個人申請、特願2003−285606)
優先権の主張:特願2004−227788

平成15年11月13日
「有害ハロゲン化物の無害化方法」(JSTから、特願2003−384304)
優先権の主張:特願2004−329720

平成16年2月24日
「油分吸着剤からの油分脱離方法」(広島TLOから、特願2004-047511)

平成16年3月23日
「非侵襲的血栓溶解材、非侵襲的血栓溶解方法及びそれを用いた医療用機器または機材」
(広島TLOから、特願2004−138162)


協力企業、大学、及び財団
財団
(財)福岡県産業・科学技術振興財団、(財)ひろしま産業振興機構
(財)古川技術振興財団、(独)日本学術振興会、
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、
(財)鉄鋼業環境保全技術開発基金
企業
九築工業(株)、田川産業(株)、菱明技研(株)、新工(株)、エレックヒシキ(株)、東和科学(株)西日本環境エネルギー(株)、勝光山(株)、ラボテック(株)、中国技術振興センター
大学
南カリフォルニア大学(米国)、東和大学、浜松医科大、宇部高専、和歌山高専、
県立広島女子大学

獲得資金状況
■平成13年11月〜平成14年3月
福岡県産業・科学技術振興財団による「地域研究開発促進拠点支援事業(研究成果育成型)」助成金獲得。開発テーマ「塩素系有害物質の無害化に関する研究開発」。
研究代表者:三苫好治
成果:金属カルシウム法によるダイオキシン類の常温無害化法の開発に成功。処理効率99.5%以上。

■平成14年7月〜平成15年3月
(財)ひろしま産業振興機構による「地域研究開発促進拠点支援事業(研究成果育成型)」助成金獲得。開発テーマ「含塩素環境ホルモン類の新規高効率無害化反応の研究」分担者:三苫好治、役割分担:分解法の最適化条件検討。成果:焼却飛灰のダイオキシン類の抽出法を開発。JSTより特許申請済。金属カルシウム法における助触媒の検討。

■平成14年7月〜平成15年3月
広島県による「県立大学重点研究費」獲得。開発テーマ「塩素系環境ホルモンの新規分解法の開発及びその迅速高感度分析法の創製」。
分担者:三苫好治
役割分担:ダイオキシン類の分解法開発。成果:PCBs分解の促進剤を開発した。

■平成14年11月〜平成15年3月
日本科学技術振興事業団による「技術加工」事業助成金獲得。開発テーマ「常温常圧域での高効率ダイオキシン類無害化装置」。
分担者:三苫好治
役割分担:技術指導
成果:ダイオキシン類常温分解装置のデモ機を開発。

■平成15年8月〜平成16年3月
福岡県産業・科学技術振興財団による「実用化可能性試験」助成金獲得。開発テーマ「焼却飛灰中のダイオキシン類分解技術の技術開発」。
代表者:三苫好治
成果:常温下、超音波照射条件で、焼却飛灰中ダイオキシン類を94%以上の効率で抽出。

■平成15年7月〜平成16年3月
広島県による「県立大学重点研究費」獲得。開発テーマ「塩素系環境ホルモンの新規分解法の開発及びその迅速高感度分析法の創製(継続)」。
分担者:三苫好治
役割分担:ダイオキシン類の熱抽出法の開発
成果:酸性加熱抽出法により、焼却飛灰中ダイオキシン類を96%以上の効率で抽出。

■平成15年8月
新工(株)より奨励寄附金。
代表者:三苫好治
開発テーマ:「PCBsの無害化法の研究」
成果:

■平成16年4月〜平成18年3月(予定)
文科省による科研費獲得。開発テーマ「土壌に拡散した含塩素内分泌撹乱物質の常温無害化システムの構築に関する研究」。
代表者:三苫好治
成果:進行中

■平成16年4月〜平成17年3月(予定)
古川技術振興財団による技術開発研究費獲得。開発テーマ「土壌中の塩素系内分泌攪乱化学物質の非加熱式高効率無害化技術の開発」。
代表者:三苫好治
成果:進行中

■平成16年4月〜平成17年3月(予定)
広島県による「県立大学重点研究費」獲得。開発テーマ「完全常温常圧条件下で、パワフル、かつ、高効率に作動するダイオキシン類溶液の無害化処理装置の開発」。
代表者:三苫好治
成果:進行中

■平成16年7月〜平成19年6月(予定)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による産業技術研究助成費獲得。開発テーマ「金属カルシウム法による焼却飛灰中ダイオキシン類の省エネルギー式高効率無害化処理に向けての基盤技術の確立」。
代表者:三苫好治
成果:進行中

■平成16年7月〜平成17年3月(予定)
広島県産業振興機構による大学等技術シーズ事業可能性調査委託事業費獲得。開発テーマ「常温常圧条件下での溶液状ダイオキシン類のロータリー式分解装置の性能試験」。
代表者:三苫好治
成果:進行中

■平成16年11月〜平成17年10月(予定)
鉄鋼業環境保全技術開発基金による研究助成金獲得。開発テーマ「土壌中ダイオキシン類の常温無害化技術の高度化と重金属の挙動把握に関する研究」。
代表者:三苫好治
成果:進行中