高度人工知能プロジェクト研究センター

ベテランの経験と勘を超える人工知能開発

Profile

機構長

市村 匠

地域基盤研究機構

経営情報学部 経営情報学科 教授

東京生まれ。博士(工学)。1997年広島市立大学情報科学部。2010年県立広島大学経営情報学部。2014年から教授。2016年高度人工知能PJ研究センター長となる。競争的資金をもとに独自の深層学習手法を開発。

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人工知能(AI),深層学習とは何ですか︖

深層学習は脳の神経回路をモデル化したAI手法の一つです。大量のデータを学習し,予測や推論が可能となります。これまでのAIで解決できなかった画像認識が得意な手法です。

深層学習を始めたきっかけを教えてください。

私の博士の学位論文が構造適応型ニューラルネットワークの学習法です。脳細胞の細胞分裂から本学習法を考案しました。その間,ブームが去って,他の研究を進めていましたが,経産省サポインで地域の企業と共同研究を始めたのをきっかけに,再び研究がスタートしました。

構造適応型深層学習とはどのような手法でしょうか。

図:レントゲン画像から疾病箇所を検出する深層学習装置

データが少なければ,人間でもすぐに分析できるでしょう︖データが多くなってくると人間でもコンピュータでも分析が難しい。でも,大量のデータでも一部分を取り出せば,何とか分析できる。だとすると,分析に必要な大きさの計算モデルがあると思います。大きすぎず,小さすぎず,最適な大きさのネットワークを,データを見ながら自分で構築する手法で,AIが自己組織的に構造を変えながらデータ分析を行うものです。

今後の展望を教えてください。

優れた研究をしたとしても,それが社会貢献になるとは限りません。社会に使ってもらえるようにするために,企業との共同研究や大学発ベンチャーでの研究・取組も視野に入れて,研究成果を社会に送り出したいと考えています。