レモン健康科学プロジェクト研究センター

研究の目標,それは,レモンで健康と笑顔を増やすこと

Profile

教授

飯田 忠行

保健福祉学部 理学療法学科

博士(医学)・県立広島大学保健福祉学部理学療法学科 教授。レモン健康科学プロジェクト研究センター長も兼任し,広島県戦略作物であるレモンの効果検証を行っている。専門は応用健康科学,公衆衛生学,疫学,老年医学。

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レモンは骨密度,血圧にどのような効果があるのでしょうか。

レモンに豊富に含まれているクエン酸には,カルシウムのようなミネラルを酸化してしまう前に包みこんで水に溶けやすい形に変える働き(キレート作用)があります。クエン酸のキレート作用によってカルシウムの体内への吸収が促進されます。一方,血液中のカルシウムは,筋肉の収縮や血液の凝固,神経伝達に関わるなど重要な働きをしています。そのため,血液中のカルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶けだして補い,一定の濃度に保とうとします。閉経や加齢による骨粗鬆症は,いずれも血液中のカルシウム濃度の変化によって引き起こされます。したがって,レモンのクエン酸によるキレート作用を利用して,カルシウムの吸収を促進し,血液中や細胞中のカルシウム濃度を保つことができれば骨からカルシウムを溶け出さずに骨粗鬆症の予防になると考えられます。血圧への影響については,本学の堂本名誉教授らの研究でレモンの1日平均摂取量が0.3個未満の人より,0.7個以上の人の方が,最高血圧は低くなることが判りました。また,2014年に県立安芸津病院,ポッカサッポロフード&ビバレッジ,本学で実施した共同研究においても同様の血圧の低下を認めました。

今後の展望を教えてください。

これまでも,骨密度測定装置,動脈硬化測定装置等を搭載した健康増進車(愛称︓コツコツ健康増進号)で広島県民の皆さんが健康を意識する「健康まちづくりに貢献してきました。また,研究を続けるうちにレモンには様々な健康効果があることがわかりましたので,地域の方に広島県の特産品であるレモンの健康効果を知っていただけるよう,研究成果を地域に還元できる活動を行っていきたいです。

コツコツ健康増進号

骨密度測定装置も搭載しておりどこでも測定できるすごいヤツです!