TAKAHASHI SEMINAR





英文学の内なる外部
− ポストコロニアリズムと文化の混交


(山崎弘行編)
(松柏社 ISBN-7754-0028-2) ¥3.800

シェイクスピアからジョイス、ゴールディングに至る英文学史上の10数編の作品に見られる他者・外部表象を、「ポストコロニアリズム」と「文化の混交(ハイブリディティ)」という観点から炙り出す画期的な論考。

帯の言葉(田中雅男):
「大英帝国の教化装置として働いた英文学。カルチュラル・スタディーズの洗礼を受けたわれわれは、もやは英文学を静謐の中にあるものとして考えるわけにはいくまい。」

高橋 渡: James Joyce (1882-1941)
       − ポストコロニアル小説としての『ユリシーズ』 −





目次:

・序説 
・ウィリアム・シェイクスピア
 − 『テンペスト』 にみるポストコロニアリズム的修辞戦略
・ロマン派詩人(ウィリアム・ブレイク/P.B. シェリー/ジョン・キーツ)
 − オリエントとしてのエジプトと英国ロマン派詩人
・トマス・ムア
 − 『ララ・ルーク』 あるいは機能不全装置としての空想の東方
・オスカー・ワイルド
 − 隠喩としての階級とドリアン・グレイの消された父
・ライダー・ハガード − 植民地冒険小説における他者の表象
・ジョウゼフ・コンラッド − 『闇の奥』 に交錯する二つの声
・ラドヤード・キプリング − 帝国の支配とハイブリディティー
・W.B. イェイツ − アイルランド文化の混交性について
・ジェイムズ・ジョイス
 − ポストコロニアル小説としての『ユリシーズ』
・T.S. エリオット − 仮面の下から漏れ出るインドの閃光
・ウィリアム・ゴールディング
 − 啓蒙主義思想と秩序意識との葛藤
・J.G. ファレル
 − 『クリシュナプールの籠城戦』 あるいは籠城する帝国





山崎弘行(大阪市立大学)

中村裕英(広島大学)

岡田和也(岡山大学)

河野賢司(九州産業大学)

道木一弘(愛知教育大学)
吉本和弘(姫路獨協大学)
吉本和弘
吉本和弘
山崎弘行

高橋渡(県立広島女子大学)
池下幹彦(姫路獨協大学)
山崎弘行

板倉厳一郎(中京大学)





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