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【作業療法学科・作業療法学コース】田中ゼミ 

印刷用ページを表示する 2022年5月31日更新

田中睦英 (作業療法士) 

専門分野:地域作業療法,高齢者の介護予防(認知フレイル予防),認知・情動機能の神経生理学的研究

研究室のテーマ

「認知・情動機能」を基本テーマに,これらが日常生活の遂行能力に与える影響やリハビリテーション・介護予防への応用について探求します.現在は,高齢者のフレイル予防のための基礎研究として,認知フレイル高齢者の定常状態(安静時)脳活動特性と,成人の自閉スペクトラム症(ASD)の表情認知処理について,いずれも神経生理学的手法(脳波計測や経頭蓋磁気刺激:TMS)を用いた研究を行っています.

定常状態の脳波を調べている写真です脳波を調べてパソコン画面で確認してる写真です

ゼミテーマ

 基本的に学生自身が取り組みたいテーマを自由に選択します.今年度は以下のテーマで研究を進めています.

  1. 食生活と「物忘れ」などの認知機能との関連について
  2. 臨床実習経験が作業療法学生のコミュニケーションスキルに対する自己認識に与える影響

研究活動 

 これまでにサブリミナル・プライミミングパラダイムという手法を用い,社会的コミュニケーションに必須である顔の表情処理の脳波特性について検討してきました.図のように知覚できない(サブリミナル)顔を呈示した後に知覚できる顔を呈示すると,健常成人では顔特異的な脳波成分であるN170成分に性差が生じることを明らかにしました(Tanaka et al., 2021).さらに成人ASD被験者では健常成人に比べ試行間でP1成分の反応にばらつきがあることが判明しました(in preparation) .この結果は,ASD者におけるコミュニケーション能力の問題が脳における特異的な顔情報処理に関係している可能性を示唆しています.(Tanaka et al., 2021)

 さらに成人ASD被験者では健常成人に比べ試行間でP1成分の反応にばらつきがあることが判明しました(in preparation) .この結果は,ASD者におけるコミュニケーション能力の問題が脳における特異的な顔情報処理に関係している可能性を示唆しています.

サブリミナル感情顔プライミングの図1サブリミナル感情顔プライミングの図2

Tanaka, M., Yamada, E., Maekawa, T., Ogata, K., Takamiya, N., Nakazono, H., & Tobimatsu, S. (2021). Gender differences in subliminal affective face priming: A high-density ERP study. Brain and Behavior, 11(4), 1–19. https://doi.org/10.1002/brb3.2060

地域貢献

現在取り組んでいる地域貢献活動です.

  1. 高齢者を対象とした健康教室:地域在住の高齢者の方々を対象に,「元気なうちからフレイル予防!いきいき健康教室」と題して健康増進・介護予防のための体操や講演を行っています.
  2. (特別)養護老人ホーム・デイサービスでのリハビリテーション:三原市内の高齢者施設の非常勤作業療法士として個別作業療法や集団体操・レクリエーションを行っています.

研究業績

研究者紹介またはresearchmapを参照して下さい.