各プロジェクトの目的・概要これまでの調査の概要成果の報告・写真など活動

1.会議

(1)越境実践プロジェクト・越境科研合同会議

下記の内容等で合同会議を実施した。
日時 平成21年6月13日
場所 県立広島大学広島キャンパス
次第
1 当該科研の目的と各年度の研究計画について
2 研究分担者、協力者自己紹介
3 科研費支出にあたっての注意事項
4 今年度の研究計画及び調整について
5 今年度の研究成果報告会について
6 その他
7 トヨタ財団プロジェクトのとの協力体制について
※トヨタ財団プロジェクトメンバー参加

2.研究会

(1)第1回越境科研研究会

下記の内容等で第1回越境科研研究会を実施した。
各自の中間報告、または未実施者は調査予定について発表を行い、討議を行った。
各自の調査結果を踏まえて韓国と台湾との違いを比較するポイントが整理された。
水田先生の報告においては、八重山諸島への台湾人への移動が戦前から戦後まで通時的に分析された報告となった。
特に八重山の女性が台湾に行く経験について詳細な報告がなされた。写真①
日時 平成21年10月31日・11月1日
場所 筑紫女学園大学
次第
1 科研調査中間報告
2 本年度末研究会にについて
3 外部講師による講演(質疑応答含めて3時間程度
講師 水田憲志先生 (関西大学東西学術研究所 非常勤研究員)
演題 「八重山と台湾を結ぶ人の移動と植民地近代−1920年代から1930年代を中心に−(仮)」

(2)第2回越境科研研究会「韓国における交渉実態と対馬イメージの変遷」

第2回の越境科研研究会を下記の日時等で実施した。
日時 平成22年2月26・27日
場所 福岡大学
次第
1 科研調査年度報告発表
宮岡 真央子 今後の調査研究のための覚え書き-台湾原住民と先島島民の交渉をめぐって
西村 一之 越境の経験と実践:台湾東部の「討海人」にとっての国境
上水流 久彦 「周辺」の観光にみる越境不可能性~共有されない自画像と他画像
越智 郁乃 先島における交渉実態と台湾イメージの変遷-八重山における「観光旅行」をめぐって-
角南 総一郎 台湾と沖縄の交流史
森田 真也 石垣社会における台湾系華僑のネットワークと宗教的活動-2009年度調査研究報告-
中村 八重 越境科研研究会調査報告
村上 和弘 対馬における「交通」と「交流」~2009年度の報告~
2 来年度の調査・打合せについて

(3)平成22年 第1回越境科研研究会

平成22年 第1回の越境科研研究会を下記の日時等で実施した。
日時 平成22年6月20日
場所 県立広島大学広島キャンパス
次第
1 文献紹介(計8本)および討議
「越境」「トランスナショナリズム」に関係する文献に基づき理論的整理、課題の抽出を行った。各自の研究課題との関連から、活発な討議・検討がなされた。
2 本年度の調査計画及び次回研究会等について

3.出前授業

(1)八重山高校出前授業

日時 平成21年10月26・27日
場所 石垣市・沖縄県立八重山高等学校
概要 出前授業「八重山-台湾の国際社会学」を4クラスにおいて講義した。
台湾系華僑の高校生、その友人で、郷土の書籍を執筆したいと志している日本人生徒、地域の特性を焦点化した八重山の教材開発に意欲をもつ社会科の先生方と出会い、今後の協働に向けての話し合いをもつことができた。
新聞記事①

4.シンポジウム等

(1)ワーキング・シンポジウム「八重山と台湾の交流~観光促進のカギを探る」

目的 八重山と台湾東部は姉妹都市を結ぶなど歴史を踏まえて友好親善を促進してきた。
だが、近年、国境を越えた観光、物流が模索され始め、それに伴い互いに不満やズレを感じ、国境があるが故の問題も生じている。
また、クルーズ船やチャーター便が担っている交通基盤をより定期的で安定したものにする必要がある。
これらの問題について八重山、台湾の関係者が議論を行い、それらの問題点を共有し、解消し、台湾東部と八重山をひとつの観光地域として一体的に考え、日本本土、台湾、中国の市場にアピールするなど新たなビジネスモデル創出の契機づくりを行う。
なお、第一部のワーキングでは実務者の情報交換、討議、第二部のシンポジウムでは市民との情報共有を中心とする。
日時 2010年3月27日(土)◆第一部 10時~14時◆第二部 16時~18時
場所 沖縄県石垣市 第一部・第二部 石垣市健康福祉センター
主催者等
主催 トヨタ財団
「沖縄と台湾の境界領域における越境実践と生活圏構築プロジェクト」
共催 石垣市・八重山毎日新聞社
支援 八重山広域市町村圏事務組合
構成
◆第一部 ワーキング(関係自治体・企業関係者及びマスコミのみ公開)
オープニングスピーチ 八重山経済人会議代表幹事 大浜 一郎氏
参加者
  花蓮市・蘇澳鎮、八重山花蓮県交流発展協会関係者・華僑総会関係者
沖縄県・石垣市・竹富町・与那国町関係者・旅行代理店関係者
司会 県立広島大学助教・上水流久彦(トヨタ財団プロジェクト代表)
◆第二部 シンポジウム 「八重山と台湾の交流~観光促進のカギを探る」
主催者挨拶  
来賓祝辞  
問題提起 琉球華僑総会会長 林国源・県立広島大学助教 上水流久彦
国内での成功体験が招く台湾人観光客ビジネスの落とし穴
ディスカッション
パネリスト 沖縄県八重山事務所長 上里 至氏
財団法人沖縄県産業振興公社台北事務所長 谷合 誠氏
琉球華僑総会会長 林 国源氏
在花蓮日本人会八重山交流部長 溝淵 剛氏
大栄旅行社総裁 郭 榮華氏
JTA八重山支社八重山営業所長 山中 章行氏
石垣市事業者  
司会 県立広島大学助教 上水流 久彦氏

5.メンバー参加シンポ等

(1)重層的アイデンティティと地域研究の高度化

日時 平成22年3月15日(月)
場所 島根県立大学会議室(予定)
プログラム
司会:李暁東(島根県立大学准教授)
10:30~10:40 挨拶 本田雄一(島根県立大学学長)
10:40~10:50 趣旨説明  李暁東
10:50~11:40 基調講演1 宇野重昭(島根県立大学名誉教授)
「多元的地域研究から超域研究を目指して」
11:40~12:30 基調講演2 浜下武志(龍谷大学「人間・科学・宗教研究センター」研究フェロー)
「グローバリゼーション下の地域研究の新たな課題」
司会:林裕明(島根県立大学准教授)
14:00~14:20 報告1 坂部晶子(島根県立大学准教授)
「『満洲国』に居住した日本人とアイデンティティ」
14:20~14:30 コメント 井上治(島根県立大学教授)
14:30~14:50 報告2 権香淑(早稲田大学アジア研究機構客員研究員)
「跨境民族としての〈朝鮮族〉:通時的な移動と帰属意識の多元化」(仮)
14:50~15:00 コメント 福原裕二(島根県立大学准教授)
15:20~15:40 報告3 渋谷玲奈(大阪経済法科大学客員研究員)
「戦後留日華僑社会の形成にみる北東アジアの複合的アイデンティティ」
15:40~15:50 コメント 江口伸吾(島根県立大学准教授)
15:50~16:10 報告4 上水流久彦(県立広島大学助教)
「台湾東部と八重山との観光交流にみる自画像と他画像の差異」
16:10~16:20 コメント 佐藤壮(島根県立大学専任講師)
司会:唐燕霞(島根県立大学教授)
16:30~17:30 全体討論