各プロジェクトの目的・概要これまでの調査の概要成果の報告・写真など活動

このホームページについて

このホームページは、二つのプロジェクトの共同ホームページです。
 ひとつはトヨタ財団の支援によるものと、もうひとつは科学研究費補助金の支援によるものです。前者はトヨタ財団特定課題・海のアジアが醸成する文化・「沖縄と台湾の境界領域における越境実践と生活圏構築プロジェクト(以下、越境プロジェクト)」(2008年10月から2年間の予定)、後者は科学研究費補助金(基盤研究(B))「日本「周辺」地域にみる国境変動とアイデンティティ:韓国・台湾との越境を巡って(課題番号:21320165)(以下、越境科研)」(2009年4月から3年間の予定)といいます。
 いずれも県立広島大学の上水流久彦が代表です。越境実践プロジェクトは、研究よりむしろ沖縄と台湾という二つの地域の交流促進の振興に重きをおいています。研究はそのための手段といういちづけとなります。他方、越境科研は地域を韓国と対馬に広げ、東アジアにおける越境の問題を総合的に考える研究プロジェクトです。二つのプロジェクトのメンバー、目的・概要などについては、「各プロジェクトの目的・概要」をご覧ください。

最新ニュース

  越境実践プロジェクトメンバーの松田良孝氏が大賞受賞

  シンポジウムを開催します。「八重山と台湾の交流~観光促進のカギを探る」(案)

  調査概要を更新しました。

  出前授業を実施しました。

戦前、大きなケガや病気をすると八重山の人々の中には、当時、台湾にあった台北帝国大学の病院に行ったといいます。
 また、対馬では、映画や歯の治療に釜山に行った人もいます。
 現在の国境概念が染みこみ、海外に行くことの煩雑さを知る人間が、この話しを聞くと不思議に思い、驚きます。
 日本が台湾と朝鮮半島を統治する前は、別の国でしたが、統治している間は大日本帝国という同じ国内でした。そして、日本の敗戦後はまた国境がそこに誕生してきました。
 そのような歴史を経て、現在、対馬と釜山、台湾東部と八重山の間では、国境を越えて交流をし、これを通じて共に地域振興を試みようという動きがあります。
 現在はグローバリゼーションの時代と言われ、人やモノ、資本、情報が国境を越えて行き交う印象があります。そのため、越境の試みは簡単のように見えます。
 しかし、それは本当でしょうか。国境があったり、なかったり、再度、出来たりする中で人々はどのように暮らし、対岸をどう捉えてきたのでしょうか。
 二つのプロジェクトでは、グローバリゼーションの時代において、海を挟んで近接する地域の国境を跨ぐ姿について考え、その実践の手助けをしたいと思います。