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県立広島大学 生物資源科学部(庄原キャンパス)




 Laboratory of Bioscience & Biotechnology for cell Function Control

研究内容Focus & STRATEGies

研究内容

 活性酸素・酸化ストレスは、がん・老化・生活習慣病を引き起こす共通の元凶であり、それらを人為的に制御(コントロール)することは、予防医療や健康増進に革命をもたらすポテンシャルを秘めていると考えています。そこで、抗酸化系バイオ素材による酸化ストレス制御という視点から細胞傷害、老化、スキンケア、がんなどに対してアプローチを行い、それらの効果を検証すると共に分子メカニズムを解析することで、人々の健康長寿に貢献することを目指しています。主にヒト培養細胞、3Dヒト皮膚モデル等を用いて検討を行っています。



研究内容については、大学HP内の研究者紹介(齋藤部分)もご参考下さい。


研究テーマについて

@老化制御に関する研究
 ヒトは皆、老化します。しかしながら個人差が大きいのも事実です。どうして老化が起こるのか?そして老化の個人差が発生する要因は何なのか?主に酸化ストレスの観点からその原因の究明と老化制御を可能とする手法の開発を目指しています。




細胞老化の特徴のひとつ(Senescence associated β-galactosidase staining)


細胞老化に伴い細胞内活性酸素レベルが上昇する。



<研究テーマ>
○老化に伴うビタミンC(VC)取り込み機構の解析とその制御
○老化に伴う細胞機能の変化とその影響
○老化に伴うストレス抵抗性変化に関する研究



細胞老化に伴い、細胞内酸化ストレスが増加することを示し、その増加に対する細胞応答の1つとして細胞内へのビタミンCの輸送蓄積能が増していることを示しました。また、老化細胞内で増加した細胞内の活性酸素の消去にビタミンCの添加が有効性あったことから、加齢に伴ってビタミンC摂取の必要性が高まっている可能性を見出しました。
*これらの研究成果の一部は、JSPS科研費JP23700838、JP26450163の助成を受けたものです。


Aスキンケア/皮膚機能制御に関する研究

 皮膚は、ヒト最大の臓器であり、外界から様々な刺激に対するバリア機能をはじめ様々な役割を担っています。皮膚の機能異常は様々な皮膚トラブルや皮膚がんの発生にもつながります。我々は紫外線などによって生じる酸化ストレスと皮膚機能との関連性に注目し、皮膚細胞障害やしみ、しわなどを制御する方法や新たな有効成分の探索を行っています。化粧品や皮膚をターゲットとした健康食品や機器の開発を目指しています。

<研究テーマ>
○紫外線、酸化ストレス誘導性皮膚細胞傷害の制御
○メラニン産生/分解(美白)に関する研究(バイオ素材によるメラニン生成抑制効果、メラニンの生理的意義)
○シワの予防・改善に関する研究

 紫外線照射の様子
紫外線照射による細胞内活性酸素の発生(暖色:活性酸素レベル高)
左)コントロール、右)紫外線照射後












B抗がんに関する研究
 日本人の死因第一位であるがんを抑制することを目指し、特に酸化ストレス制御という視点からがん細胞特異的に効果を発揮し、副作用の低減を実現させる物質、手法の発見、開発を目指しています。特に、プロオキシダント、アンチオキシダントを利用したがん細胞の機能制御について研究を行っています。

<研究テーマ>
○がん細胞に選択的に作用する低分子化合物の探索(ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、水素水+白金ナノコロイドなど)
○レドックス制御に基いたがん細胞選択的な細胞増殖抑制/殺傷効果
○がん細胞の浸潤・転移抑制効果を示すバイオ素材の探索・評価











Cストレスに対する細胞応答、細胞賦活化(機能・作用の活性化)に関する研究
 酸化ストレスなどのストレスは、その強さにより2面性を持っています。ストレスの程度が強い場合、生体にとって負に働きますが、逆に弱い(ある程度の強度はある)場合には、生体の防御機構を活性化させ、2次的なストレスに対する抵抗性を獲得することがあります。後者は、細胞賦活化あるいはホルミシス効果などとも呼ばれおり、この効果を上手くコントロールすることで生体が元来持っている潜在能力を生かして、疾病の予防や治療への応用を目指しています。

<研究テーマ>
○ストレス応答を活用した細胞機能賦活化(細胞機能向上)
○ストレス応答性シグナルの解析とその制御(抗傷害、抗がん、抗老化)





D肥満・メタボリックシンドロームに関する研究(現在、休眠中)
 肥満・メタボリックシンドロームは動脈硬化症を誘発し、心筋梗塞、脳卒中などの疾患リスクを上昇させます。その根幹には過剰なエネルギー摂取に伴う脂肪細胞分化や細胞内への過剰な脂肪酸蓄積がありますが、このステップに酸化ストレスが関与していることが分かっており、抗酸化物質による制御を目指した研究を行っています。肥満・メタボリックシンドロームの予防や改善へ向けた応用を目指しています。

<研究テーマ>
レドックス制御に基いた脂肪細胞分化、脂肪滴蓄積の制御



県立広島大学 生物資源科学部
生命環境学科/総合学術研究科
生命システム科学専攻

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TEL 0824-74-1757