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運動器症候群(ロコモ)予防効果を促進する運動と
栄養の新規併用法の開発

取り組み内容

 超高齢社会を迎えた我が国では,「廃用性筋萎縮」や「ロコモ*1・メタボ*2」など,骨格筋の機能障害が関与した疾患の予防が急務であると言われています。
 我々の研究チームでは,廃用予防を目的とした骨格筋の電気刺激(骨格筋を収縮させて運動効果が得られる)に抗酸化栄養素摂取を併用することで,骨格筋の弱化をより効果的に抑制することを明らかにしました。廃用や疾患による骨格筋の虚弱化を抑制するためには運動療法や物理療法がおこなわれますが,その効果は万能ではありません。適切な栄養介入を行うことにより運動療法・物理療法で効果の得られにくい側面を補完することが可能です。運動と栄養介入を組み合わせたより効果的な骨格筋弱化抑制法を解明し,ロコモ・メタボ予防へとつなげたいと考えています。
 骨格筋はヒトにおいて最大の臓器であり,糖代謝と身体運動において最も重要な器官であるため,骨格筋の機能維持に関わる研究の発展は高齢者のQOL(Quality of Life:生活の質)やADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の改善に直結すると考えています。

*1:運動器症候群:ロコモティブシンドローム(Locomotive syndrome:通称ロコモ)とは,骨・筋肉・関節などの運動器のいずれか,あるいは複数の障がいにより,「立つ・歩く」といった機能が低下してしまう状態。 *2:代謝症候群:メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome:通称メタボ)とは,内蔵脂肪が増え,生活習慣病や血管の病気になりやすくなっている状態。
【ロコモ・メタボの発症メカニズムに対する運動器の関与と予防法】
オールインワン蛍光顕微鏡解析による成熟雄性ラットヒラメ筋の筋線維横断画像
廃用性筋萎縮群では筋線維横断面積(赤い膜に囲まれた部分)の減少(筋萎縮)が観察される。
一方で,抗酸化栄養素と電気刺激を併用した群では,筋線維横断面積の減少が軽減されたことが観察できる。
共焦点レーザー顕微鏡解析による成熟雄性ラットヒラメ筋の毛細血管三次元構築画像
廃用性筋萎縮群では毛細血管容積および直径の減少など,毛細血管構造の障害が観察される。
一方で,抗酸化栄養素を摂取した群では毛細血管容積及び直径などの血管構造が通常飼育(正常)群と同様に維持されたことが観察できる。
(Kanazashi et al. Acta Physiologica 2013)
担当者 保健福祉学部 理学療法学科 助教
金指 美帆

Miho Kanazashi 研究者紹介ページ

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