【地域協働】天然記念樹木の保全と活用プロジェクト

県立広島大学 植物細胞工学研究室では,植物幹細胞の増殖と分化制御技術の深化に取り組みます。

 

ご挨拶 

【はじめに】 県立広島大学 生物資源科学部 地域資源開発学科の荻田です。本プロジェクトは,主に庄原市周辺に保存されている天然記念樹木等の保全と活用に関して,庄原市教育委員会 教育部 生涯学習課と地域の皆様のご協力を頂きながら進めています。「広島の地域資源: 天然記念物の樹木の保全と活用に関する研究」は,H28-H31年度に重点研究地域課題解決研究としても取り組みました。このコーナーでは継続して経過観察している樹木の様子を随時紹介していきます。

*トップの写真は西城浄久寺のカヤ 県指定の天然記念樹木です(令和3年4月24日 荻田撮影)

これまでの取り組み紹介

【重点研究地域課題解決研究の概要】  備北地域には樹齢100‐400年の古木が数多くあり,地域社会に根ざした貴重な文化財として天然記念物に指定されています。対象樹木の老齢化に加え環境悪化によって対応が望まれており,本研究では,昨年度に引き続き,緊急対応が望まれる天然記念樹木の植物工学的な保全や育種研究(対象樹木の調査とクローン増殖)を実施すると共に(県大知の提供),貴重な文化財を将来に引き継ぐための教育や普及活動(人的交流および地域貢献)に取り組んできました。

これまで本学HP等で紹介した情報をまとめて再掲載します。

🔗2017年11月9日HP掲載の活動記録です。「大古屋の大もみじ」庄原市東城町内堀について

🔗2018年11月1日HP掲載の活動記録です。「円正寺のシダレザクラ」庄原市高野町新市について


天然記念樹木の様子

浄久寺には,山門のほど近くに別のカヤに巻き付いたヤマフジが市指定の天然記念樹木としてありましたが地上部の樹木は近年枯損てしていました。H27年の調査でカヤ周囲の地面から新たな幼木が20本以上発生していることに気付き,保全と経過観察を続けておりましたところ,3年前にようやく花芽を付け始めて,今年(令和3年)まだ小さな枝ぶりですが 見事な藤の花が咲きました。

GW中は見頃だと思いますが,見守ってください。現地には本プロジェクトを示すQRコード付のタグがあり,当研究室にリンクしています。情報を閲覧できます。


 

 

 

 


今後の予定

2021年4月以降も経時的に観察しています。新たな取り組みも進めたいと思います。

関連リンク(外部リンクです)

庄原市HPより記念物(史跡・名勝・天然記念物)をご覧ください。