植物工場
植物工場は,専用の栽培施設で水耕栽培を行う環境保全型の生産システムとして
食料の供給,食材の定期的供給を目的に考案されました。
LED照明などの人工光,そして水耕栽培のための養液を使用して野菜を栽培します。



イベント開催報告
2024/9/8 本学庄原キャンパスにてアグリビジネスセミナー
(第1回/全2回)を開催しました
令和6年9月8日(日曜日)に、本学庄原キャンパスにて「令和6年度アグリビジネスセミナー 持続可能な新しい農業のかたち ~次世代農業・アグリビジネスの未来~」を開催しました。第1回となる本セミナーでは、環境資源を有効活用した持続可能な新しい農業の取組事例やアグリビジネスなどについて、5つのご講演をいただきました。
講演1:「魚と野菜を同時に育てるアクアポニックスの仕組み」
講師 本学 地域資源開発学科長 甲村浩之教授
本学で取り組んでいる、陸上養殖と水耕栽培をかけあわせた新しい農業システムである“アクアポニックスシステム”や人工光を使用した植物工場などについてご説明いただきました。
講演2:「油木高校の新たな挑戦 ~アクアポニックスの可能性~」
講師 広島県立油木高校 2・3年生の皆さん
油木高校で行っているナマズやチョウザメの陸上養殖や“アクアポニックス”の取り組みについて、ビジネス展開していくために行ったアメリカ視察や運営にあたり直面した課題などをお話いただきました。神石高原町の課題を整理し、今後、地域資源を活用したビジネスを展開するにあたっての「アクアポニックス」の可能性について示していただきました。

講演3:「バイオエコノミー創出を目指す長岡市の取り組み」
講師 長岡市役所商工部産業イノベーション課バイオエコノミー担当係長 笹原康司氏
長岡市が運営する「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」の取り組み事例について、産学官連携などを中心にご講演いただきました。現在、長岡市が力を入れて取り組んでいるバイオ産業への企業支援や産学連携のコミュニティづくりについて学ぶことができました。

講演4:「植物工場の現状とアクアポニックスによる新たな食料生産モデルで目指すミライ」
講師 株式会社プラントフォーム代表取締役CEO 山本祐二氏
山本氏は、アクアポニックス技術などを活用して、新たな食料生産モデルの社会実装を実現したいという信念をもとに、2018年に株式会社プラントフォームを創業されています。本講演では、創業するにあたってのこだわりや、農業やアグリビジネスの現状について具体的にお話いただきました。

講演5:「アグリビジネスにおけるスタートアップファイナンス」
講師 アグリビジネス投資育成株式会社執行役兼投資育成部長 植村宏一郎氏
最後に、農業生産者および食・農にかかわる企業を対象とした投資ファンドであるアグリビジネス投資育成株式会社の植村氏より、スタートアップの基礎知識やアグリビジネスの現在の動向や課題について詳しくお話しいただきました。

セミナー終了後には、本学のアクアポニックス施設や植物工場の見学会を実施しました。
<参加者の声>
●産・官・学それぞれの立場で取り組みの狙いや成果と課題を分かりやすく伝えていただいた。
●レベルの高い話を聞けて、またこの場に参加したいと感じた。



イベント開催報告
2024/9/13 広島県立油木高校にてアグリビジネスセミナー
(第2回/全2回)を開催しました
令和6年9月13日(金曜日)に、広島県立油木高等学校にて「令和6年度アグリビジネスセミナー 持続可能な新しい農業のかたち ~次世代農業・アグリビジネスの未来~」を開催しました。第2回となる本セミナーでは、地域資源の活用を中心に、アグリビジネスの展開について学びました。
はじめに、本学の吉野智之准教授に、「地域食材を利用した加工食品の開発」というテーマでご講演いただきました。地域食材を活用して取り組んだ研究成果をどのように地域に還元していくかについて、様々な事例に基づいてお話しいただきました。地域の特産物を活用する方法、その商品化や販売促進について考えるきっかけとなりました。

続いて、油木高校の2・3年生の皆さんに、「油木高校の新たな挑戦~アクアポニックスの可能性~」というテーマで発表いただきました。油木高校では、平成21年度より、“アクアポニックス”という陸上養殖と水耕栽培をかけあわせた新しい農業システムの運営に取り組んでいます。この“アクアポニックス”に取り組むうえで生じた課題やその解決策、得られた成果について詳しく発表していただきました。

講演終了後には、油木高校が現在実施しているアクアポニックス施設を見学しました。実際に施設を見学し、「アクアポニックス」の運営についてリアルに考えることができる機会となりました。



イベント開催報告
2023/12/17 本学庄原キャンパスにて
アントレプレナーシップ公開講座を開催しました
令和5年12月17日(日曜日)に、本学庄原キャンパスの附属フィールド科学教育研究センターにて「アントレプレナーシップ公開講座 魚と野菜を同時に育てるアクアポニックスの未来」を開催しました。本講座では、エコファーム飯島代表の飯島朗氏をお招きし、ご講演いただきました。
はじめに、本学の地域資源開発学科長 甲村浩之教授より、開催の挨拶と講師の飯島氏のご紹介をしていただきました。

飯島氏のご講演では、「アクアポニックスで叶える環境配慮と地域の活性化」というテーマでお話いただきました。飯島氏が代表を務めるエコファーム飯島では、水産養殖と水耕栽培を一体化させたエコシステムである“アクアポニックス”を活用した事業を行っています。
ご講演では、アクアポニックスとは何か?をはじめ、アクアポニックスの特徴や魅力、運営していくうえで直面した課題などについて、自らの経験を踏まえつつお話いただきました。講演後には、活発な質疑応答もなされました。

その後、希望者に対する本学の植物工場の見学を実施しました。植物工場については、本学の谷垣講師に案内いただきました。実際に本学のアクアポニックスや、植物工場を見学することで、より具体的な質問も飛び交っていました。
当日は、雪も降り、足元も悪い中、24名の方にご参加いただきました。
<参加した生徒の声>
●アクアポニックスのメリットとデメリットが良く分かった。
●実際にアクアポニックスに取り組まれた知見を惜しみなく伝えていただき、とても参考になった。
○甲村教授の研究者紹介はこちら
○谷垣講師の研究者紹介はこちら
○県立広島大学 生物資源科学部 地域資源開発学科



イベント開催報告
人工光植物工場とアクアポニックス見学会を開催しました
令和5年3月9日(木曜日),本学庄原キャンパスにて人工光植物工場とアクアポニックス見学会を開催しました。第1部は一般より4名,第2部は西条農業高等学校の生徒9名と先生2名にご参加いただきました。
まず,庄原地域連携センター長の吉野智之准教授より挨拶がありました。

つづいて,フィールド科学教育研究センター長の甲村浩之教授によるミニ講義では,庄原キャンパスにあるフィールド科学センターや今回見学した人工光植物工場についての説明がありました。植物工場は,気候変動に左右されず,最小限のエネルギーで最大限の収穫を得ることができるため食糧危機へ対応するなど,SDGsのゴール「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」「13. 気候変動に具体的な対策を」に関連すると説明がありました。

人工光植物工場とアクアポニックスの見学会は,それらを研究テーマとしている生物資源科学部地域資源開発学科の谷垣悠介講師が案内を担当しました。
植物工場では,栽培方法の工夫だけでなく,電気代や肥料代などのコストについても検討し,確実に利益が出るような栽培が必要であると説明がありました。

人工光植物工場
本学の植物工場で育てたリーフレタスやエディブルフラワーなどは,広島三越と広島そごうのデパ地下やJAとれたて元気市などで販売されています。

アクアポニックスは,魚の排泄物を利用して作物を生産する手法となり,本学ではナマズを使って新しく始めた研究となります。こちらは,谷垣講師が中心となって取り組んでいる研究であり,作物生産に加えて,備北地域での新たな名物の創造に取り組んでいます。

アクアポニックス

<参加した生徒の声>
●アクアポニックスについて興味がわきました。説明が分かりやすく,メリットやデメリットを知ることができ,通常の農業よりも科学的で興味深いと思いました。
●アクアポニックスなどを利用することで,本来の野菜栽培のコストよりも低く作ることができると知りました。もっと色々なことを知りたいと思いました。
●今日の見学を通して,植物工場についてもっと興味を持ちました。植物工場を行うにあたって,コストも考えなければならないと勉強になりました。
○甲村教授の研究者紹介はこちら
○吉野准教授の研究者紹介はこちら
○谷垣講師の研究者紹介はこちら
○県立広島大学 生物資源科学部 地域資源開発学科