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谷垣 悠介(たにがき ゆうすけ)

印刷用ページを表示する 2024年10月8日更新

研究者紹介

谷垣先生

所属:生物資源学部 地域資源開発学科 職位:講師 学位:博士(工学)

研究室:県立広島大学庄原キャンパス4404室

E-mail:yu-tanigaki@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/yu-tanigaki

研究に関する自己PR

生物の生理現象は体内時計により制御されています。これは植物も同様で、特に成長過程において体内時計のリズムと外部環境のリズムの同期が重要になります。私はこの植物体内時計を外部から調整し生育を最適化する研究を行っています。

研究テーマ

植物体内時計の簡易計測手法の開発、遺伝子発現の揺らぎがもつ生理学的意義の解明、植物の生長変化量の変動解析、農業用環境計測システムの開発

研究の特徴・内容

 生物は体内時計という約24時間の周期と外環境の周期とを密接に連携させ生きています。特に自ら動けない植物において、急激な外環境 (高温、低温など)の変動にも対応することは極めて重要な生理応答です。作物を生産する場合、全ての個体が順調に生育することはなく、いくつかの個体は、生育が悪くなり収量が少なくなります。この収量の減少は、農業において大きな問題です。この原因の1つに、体内時計と外環境変動をうまく合わせることができないというものがあります。そこで私の研究では、植物の体内時計の解析をメインテーマとし、体内時計を制御し生育を改善させることを目指しています。

 もう一つの体内時計研究として、魚類であるナマズを対象にしています。このナマズは日本在来種のマナマズで、野生環境では約10年生き、冬には休眠(冬眠)を行います。この冬眠は、体内時計が1年という長い期間を感知することで引き起こされる現象です。この冬眠現象は、ナマズ以外の長寿命の魚にも見られ、特に養殖される魚においては、餌を食べず成長が停滞する期間となり、養殖の効率を低下させる要因となっています。私たちの研究室では、この冬眠を光の調整によって抑制できるかどうかを研究しています。

受験を検討している方々へ

 3年生から研究室での研究活動が始まります。一人のひよっこ研究者として自分の研究テーマを大切にし、何をすれば良いか、この結果は何を示しているのかを考えていきます。そして卒業する頃には自分の研究テーマにおいては自信をもって話せる若い研究者になりましょう。

 本研究室は、大学で唯一魚類を扱っており、「体内時計」という一見身近ながらも奥深い研究テーマに取り組んでいます。私たちと一緒に、生物の新たな一面を探求し、未知の世界に触れてみませんか?

連携協力を検討している方々へ

農業において作物がもつ情報をいかに掴むかが重要になります。その方法はとして多くの農業センサなどが開発されていますが、そのデータを生理学的に正しく理解することができなければ、無駄な投資になります。例えば、一部の応答経路での遺伝子の発現変動にはもちろん意味がありますが、それは全遺伝子のネットワーク構造を考慮しないとミスリードになります。今、植物が何を感じて、何を求めているのか、または、今まで経験で行ってきていたことは正しいのかなどは、作物が答えをもっています。

論文リスト

    著書

      知財リスト

      福田 弘和, 関 直基, 谷垣 悠介, 山川浩延

      キーワード

      体内時計,バイオインフォマティクス,植物工場,ナマズ,アクアポニックス

      関連するSDGs項目

      SDGs9SDGs13


      所属別一覧