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平成28年 仕事始め式における学長メッセージ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月6日更新

 

 明けましておめでとうございます。新年の仕事始めにあたり,ご挨拶を申し上げます。

 本日,2016年1月4日(月)は,例年より暖かな気温のもとに,広島・庄原・三原の3キャンパスとも,穏やかな仕事始めを迎えることができました。新しい年が皆様にとって,充実した幸せな年になりますよう祈念しております。本年もよろしくお願い申し上げます。仕事始め式の写真1

 昨年の年頭の挨拶におきまして,私は干支についてお話ししました。昨年は羊の年,羊という文字の語源は「味」に通じるということから,熟成して匂いや味がそなわる年という意味が込められているとお話ししました。まさに昨年は,再編統合して開学した県立広島大学が,10周年を迎えた年でもありました。その意味では,10年間の熟成の結果がどのような匂いや味を地域社会に醸し出しているのか,一つの区切りとして自ら問いただす1年でもありました。そして,新たに迎えた本年の干支は「さる」です。漢字では「申す」の「申」に相当します。「申」に「にんべん」をつけると「伸」になることから推察できるように,「申」の持つ意味は「草木が十分に伸びきる」ということであり,古代から「成長」を示しているとされています。

 本学に即して,干支の流れで昨年から本年への移行を解釈しますと,県立広島大学は10年間の熟成を経て,さらに新たに伸びるための成長の年を迎えたと言え,まさに今,本学の求められている状況に見事に符号していると言えます。

 そこで改めて,年頭にあたり,私たちの大学が伸びる,すなわち,さらに成長するために本年はどうあるべきかについて考えてみたいと思います。この問いかけに答える上で示唆に富む格言があります。「何ごとかをなし遂げるのは,強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。」という経営学者ドラッカー氏の言葉です。強みをさらに活かすことによってさらなる成長が得られるということですが,それでは一体私たちの大学の強みとは何でしょうか。

 2つ挙げることができます。1つは,大学の運営に公立大学としての立場を意識し,絶えず地域の発展に拘ってきた経験,すなわち地域と向かい合う姿勢です。そして,もう1つは,大学の重要なミッションである人材育成を大切にする姿勢です。
 これら本学の誇るべき,地域そして人材育成の向上に取り組む姿勢は,いきなり形成されたものではありません。新たに誕生した県立広島大学が基本理念として掲げてきた「地域に根ざした,県民から信頼される大学」の実践を,本学教職員が真摯に取り組んだ10年間の経験の積み重ねによって培われた本学の矜持であると,自信を持って言えます。

 これらの強みは,具体的な幾つかの成果となって現れています。
 総合教育センターによる戦略的なFD(Faculty Development:授業内容・方法を改善・向上させるための組織的取組)の実践と,教職員一体の継続的な努力によって到達した学生の授業満足度94.5%(平成26年度)の数値,さらに,地域活動を取り入れた,学生の知的能動性を喚起する,現在精力的に推進している教育プログラムの実践が,人材育成を大切にする姿勢にリンクしています。
仕事始め式の写真2 一方,地域に対する拘りは,本学重点研究事業による地域課題解決研究の実践に象徴的に示されています。広島県内の様々な課題は,農業問題,過疎問題,医療介護,中小企業の技術開発など多岐にわたっており,10年間,地域と向かい合いながら本学の研究力を結集し,124件の課題の解決を遂行してきました。

 今年4月,県内外の多くの期待を担い,驚異的な注目のもとに経営専門職大学院(MBA)が広島キャンパスに誕生します。この教育プログラムは全国に例を見ない,まさに,こうした地域の課題を経営の目を通して実践的に解決するリーダーの人材育成でもあります。この10年間に培ってきた地域に対する拘り,人材育成力という本学の優れた力に,地域を見据えた経営力が加わることによって,私たちはゆるぎない県立広島大学の強みを,公立大学として国内外に発信できるものと信じております。

 本学には現在,教職員合わせて約370人の仲間がいます。それぞれが向き合っている仕事,教育,研究内容は様々ですが,目指す方向は1つです。個々のベクトルを結集することにより,地域からの信頼を確立し,県民に誇れる大学になるよう力強く前進することができると確信しております。教職員皆で一致団結して,本学の総力を社会に示すための1年にして参りましょう。

平成28年1月4日

                                                     県立広島大学 学長 中村 健一


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