【情報学分野（地域産業コース）】オープンキャンパス2023を開催しました！

8月10日（木）に地域創生学部のオープンキャンパスが広島キャンパスで開催されました。本記事では地域産業コース（情報学分野）の当日の様子について紹介します。

コース紹介・模擬講義・学生による授業紹介

まず、冨田哲治コース長から簡単なコース紹介があり、模擬講義(1)では「コンピュータによるデータの管理と活用」のタイトルで，岡部正幸准教授がデータ管理の仕組みと活用事例について説明しました。次に地域産業コース情報学分野の4年生2名が，昨年度履修した授業科目「IoT・AIシステム開発プロジェクト演習」の内容について紹介しました。続いて，模擬講義(2)では「オープンGISデータを利用したネットワーク分析」のタイトルで，冨田哲治教授がGIS（地理情報システム）に関するオープンデータを使ったデータ分析であるネットワーク分析について事例を交えて紹介しました。

プログラミング体験

情報学分野の学生が授業や演習で利用する４つの言語（MATLAB，Python，LEGO Mindstorms ，Scratch）によるプログラミングを高校生が体験しました。以下はそれぞれの授業概要です。

MATLAB体験講座

ノイズキャンセリングを行ったプログラミング体験では，音に含まれる成分である周波数を学び，「ド」の音を自ら作り鳴らしてもらいました。その後，自分の声をパソコンに取り込み，雑音を付加した自分の音声に対して，LPF（ローパスフィルタ）を設計してノイズキャンセリングを行いました。タイミングよく自分の音声を吹き込んだり，雑音の大きさを変えたりと参加者の学生さんが色々試しながらノイズキャンセリングに挑戦してくれました。

Python体験講座

ラズベリーパイを使ったPython，深層学習のプログラムを学んだ。LinuxベースのOSで，コマンドを実行するための操作方法や，webカメラを使った静止画，動画の撮影をオープンソフトウェアを用いて体験しました。深層学習のTensorflowやKerasのライブラリを用いて，ResNetによる転移学習を学び，Webカメラで撮影した静止画の認識を体験しました。初めて体験する内容で，複数の操作を行わなければならなかったことや，１文字でも入力を誤ると動作しないかったことを経験し，また精度を改良するために大学での学びが必要であることを実感でき，コンピュータプログラムの難しさと楽しさを体験できたと思います。

LEGO mindstorms体験講座

LEGO mindstormsを用いたプログラミング体験では，Scratchに似た言語でプログラミングを行い実際にロボットを動かしました。まずLEGOはじめの一歩としてロボットがHelloを言ったり，まっすぐ動くロボットのプログラムを組んでもらい動かしました。その後，初級編としてボタンによってロボットの動き方が変わるプログラムを組んでもらい動かしました。時間があった受講者は更に応用編として赤外線センサを用いたロボットを実際に組み立ててもらい，サンプルプログラムを基に2種類の距離で障害物を検知して停止するロボットのプログラムを組んで動かしました。受講生は熱心にプログラミングをしロボットを動かし，中には様々な機能を駆使したロボットを動かした受講生もいました。

Scratch体験講座

Scratchはブラウザ上で実行でき、画面上でブロックを組み合わせてプログラムを作成できるため、プログラミング初学者でもすぐにプログラムを作成してみることのできるプログラミング言語です。地域産業コース（情報学分野）では必修科目となっている「基礎プログラミング入門」でこの言語を用いてプログラミングの基礎を学習します。この体験講座では、プログラミングにおける3つの基本処理についてScratchプログラミングで動作を確認したうえで、飛んでいる猫を左右に操作して下から浮かんでくる風船を集めるゲームを作成してみました。完成後は、各自で風船の色やスピード、配点などを変えたり時間制限を設定するなどより面白いゲームへの改良に挑戦しました。自分で作成したプログラムが想定通り動作したときの面白さを体験してもらえたのではないかと思います。

学生カフェ・教員との個別相談会

教員との個別相談会では、地域産業コース情報学分野で学べる内容についてや通学方法に関する質問など高校生と保護者の方から様々な質問がありました。学生カフェでは、地域産業コース情報学分野の3，4年生が大学生活や授業内容など学生の立場から高校生の質問に答えていました。

多くの方にご来場いただき，ありがとうございました。