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23'現役学生に研究室の紹介No.2

印刷用ページを表示する 2023年5月24日更新

大学院生による研究室紹介 その2 内藤研究室

大学院生による研究室紹介 その2 内藤研究室
内藤研究室では、主に赤潮原因プランクトンの鉄取り込みメカニズムの解明、瀬戸内海における赤潮発生と化学的環境特性の把握、有害有毒プランクトンの増殖に及ぼす栄養塩の影響、湖沼における赤潮・アオコの発生環境原因の検討、沿岸再生を目指した湿地や干潟における植物プランクトン群集動態の解明を行っています。水圏環境(海洋・陸水)における基礎生産の担い手は、植物プランクトンと呼ばれる微細な藻類です。植物プランクトンは食物連鎖を通じて、水圏生態系における魚介類などの高次生物の生産を支える重要な役割を果たしています。一方で、大量増殖は赤潮やアオコを形成し、有害有毒プランクトンの存在によって水産被害などが生じ、深刻な環境問題を引き起こしています。植物プランクトンの増殖や生存には、多くの元素を必要とします。本研究室では、鉄などの微量金属(生元素)に着目して、瀬戸内海(広島湾や播磨灘など)や湖沼(神龍湖や農業用ため池)における赤潮・アオコの発生メカニズムの解明や沿岸域再生について取り組んでいます。本研究で使用している培養株はすべて無菌状態で維持できているため、純粋な微細藻類の生理学的研究を確実に行うことができます。また、微量金属に関する調査研究は、外気からの金属汚染を避けるクリーン技術を用いた高度な化学的手法により行っています。