先輩教えて!
けんひろのこと

りほ
インタビュアー
りほ
Aさん
インタビュイー
Aさん

Aさん

保健福祉学部 保健福祉学科 コミュニケーション障害学コース 1年

(安田女子高等学校 出身)

インタビュー日
2022.2.21
Aさん

自主性の求められる大学生活

りほ
では早速インタビューを始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
まず1年間大学生活を送ってみて、入学して初めて気づいたことや思ったことがあれば教えてください。
Aさん
大学生活では、高校までと違って本当に自主性が求められるなという印象です。高校までは、必ずと言っていいほど毎日課題があったり、自分がどれだけ勉強できているかを確認できる定期テストとかがあったりしたと思うんですけど、大学では必ず定期テストがあるわけじゃなくて、テストの代わりにレポートを提出することもあるんですよね。みんながどれだけ分かっているのかを、先生方が必ずしもテストという形で確認するわけじゃないっていうのが衝撃でした。
りほ
確かに!高校だったら毎日小テストがあったりとか、まず前回の授業の復習から始まったりとかでそれまで習ったことの定着度を確認してもらえるし、授業でも教科書の該当ページはここだよって言ってもらえるけど、大学の授業では後から自分で見といてね、っていうことが多いよね。
Aさん
教科書の該当ページについては、シラバスに書いてあることもあるんです。だけど、先生方がそれを後々変えられることがかなりあるじゃないですか。なので、学科内で決めた授業係はそれぞれ先生としっかり確認を取ってもらって、それをクラスLINEを通じて全員で共有するっていうのがすごい大事だなと思いました。
りほ
そうだね、お互いの情報共有はとっても大切だと思う!
授業についても、大学の授業は何となく受けてたら、本当に何となくただ時間が過ぎちゃうから、人によっては最後のレポート書くときになって「今まで何やってきたんだろう…」ってなりかねないよね。だから、日々の授業内容はその都度理解しておかないと難しい課題もあるから、新入生のみなさんは特に注意してもらいたいね。

家事は思い立ったらすぐやろう!

りほ
次に、Aさんは大学生になって初めての一人暮らしということで、生活面でこれ良かったなぁとか、これ大変だったなぁとかっていうことはあったかな?
Aさん
私は弟や妹がいるので、やっぱり家族と一緒に住んでたら結構周りがうるさかったりするんですよね。勉強してても、「ちょっと、今共通テストの直前だから絶対静かにして!」とか「夜中にゲームしないでよ!」とか言っても、うるさくされて眠れなかったことも多かったんです。だから、すごい静かな環境の中で暮らせるのはいいなと思ってますね。
あと、オンライン授業だから余計にだと思うんですけど、自分でちゃんと時間の使い方を考えないと、全部上手くいかなくなることが分かりました。例えば、洗濯とか食器の片付けとかって、気が進まないなと思って後回しにしちゃったらすぐ溜まっていくんですよ…!💦時間を決めてとまでは言わないんですけど、“○○の後”とか“○○した後は絶対”とか、そういうルーティーンみたいなものを決めておかないと、ちょっと困るかなって思いました。
りほ
なるほど。その点、私は一人暮らしをしたことがないから、正直あんまり良く分からなくて。だけど、大学に入学したら多くの人は一人暮らしをするだろうから、やってみないと分からない大変さとか楽しさとかっていうのは、実際やってみた人の話を聞くのが一番早いね。
ちなみに、Aさんは特に何がめんどくさいなって思いがちなの?
Aさん
やっぱり食器の片付け、食器洗いが一番溜まりがちですね。私自身、習慣づけるのがもともと苦手の苦手で。私の場合はキッチンと食べる場所を離してるんですけど、冬は特に寒いからリビングで食事するんですよ。テーブルの上に食器とか袋とかを置きっぱなしにしたら、自分がやらないと絶対そのままになっちゃうし、すぐに洗わないと「溜まってるから後にしよう」「フライパンが結構汚れてるけど、先に食べちゃって後で片付けよう」って思ってても、結局片付けられなくて溜まっていくみたいな。どんどん先延ばしになってしまうので、基本的には食べたらすぐやるのが一番良いと思います。

けんひろは国際交流の機会が豊富!でも、友達づくりは難しい…

りほ
では次に、入学前と入学後のギャップというか、想像してた大学生活とこういうところは良い面、悪い面で違ったなっていうことがあればぜひ教えてください。
Aさん
そうですね… 良いギャップは、よく国際交流センターからメールが来ると思うんですけど、かなり国際交流のオンラインイベントに参加できるなって思ったところです。そこでは、留学生の方と英語や日本語でおしゃべりができるんですよ。地域文化コースがある広島キャンパスだけじゃなくて、庄原キャンパスや私たち三原キャンパスの学生にも案内を送ってもらえるのがすごいありがたいなと思いました。
私がもともと留学してみたいなって思っていたので、実際に留学するわけではないんですけど、自分から掴もうとすれば英語で話す機会を掴めるっていうのが良いなと思いました。
りほ
そうなんだね!Aさんはいつも参加してるの?
Aさん
後期は忙しくて参加してないんですけど、前期は参加しましたね。お昼休憩の時間帯に開催されることが多いので、結構授業時間ギリギリになっちゃったりすることもあるんですけど、結構楽しく参加できましたね。けんひろの他の人と留学生の人と一緒に、3、4人のグループになって交流するっていう感じです。
一方で良くないギャップとしては、同じコース内でも想像以上に友達が出来ないっていうのが本当に良くなかったですね。高校までだったら席替えがあるから、結構色んな人と話せたと思うんですけど、大学だとオンラインだから余計話す機会が減ったし、授業でグループワークがあってもほとんど出席番号順でグループが組まれるっていうことがかなりあって、限られた人としか同じグループにならないんですよ。だから、私が今仲良くしてる子も自分と学籍番号が近い人だし、入学当初は対面だったんですけど、その時もやっぱり学籍番号順なので、席が近い子としか話さないし。だから、私の学籍番号は真ん中の方なんですけど、一番最初の方の人とか一番最後の方の人と全然話せないなって感じです。
りほ
それは私もすごい共感できるな!学籍番号が近い人と仲良くなるのはあるあるだよね(笑)
グループワークについても、学籍番号順だとメンバーがほとんど固定になるじゃん。そしたら、やっぱり話す人と話さない人もだいたい決まってくるし、グループワークの進め方もだいたい決まってきちゃうよね。グループワークって、大人数で話すよりもより近い距離感でお互いに話せたり関われたりするのが良いところなのに、いつも同じ人だと面白みが半減するって感じだよね。
Aさん
そうなんです。やっぱり、グループワークって雑談も交えながらすることもあるじゃないですか。その雑談の話題もだんだんと尽きてきちゃうので、やっぱりあんまり話さない子と同じグループになる方が、新鮮さもあるし良いのかなって思いますね。

スケジュール管理を徹底しよう!

りほ
次に、けんひろに入学してからの1年間を振り返って、「これ失敗したなぁ」とか「新入生の人、これ気を付けて!」っていうことがあったらぜひ教えてください。
Aさん
授業が終わった後、すぐ課題に取り組んだり、復習をしたりしないと、やっぱり先延ばしになっちゃってやらないこともあったりするんですよ。特にTeamsの課題だったらアクセスも簡単だし、ホーム画面の時点で【課題】の欄があるのでまだ良いんですけど。ユニバーサルパスポート(通称「ユニパ」または「ポータル」)で課題が出された時は、通知も何も来ないし、ちゃんと自分で見に行かないと課題があるのかさえも分からないっていう仕組みなんですよ。だからアプリでも手帳でも何でも良いので、スケジュール管理をして、なるべく授業が終わったその日とか、授業が終わった直後に課題に取り組んだり、復習をしたりっていうのをちゃんとしないといけないなぁと思いましたね。後期に入るとフルコマ(1限から5限までの全てのコマに授業がある日のこと)がかなり増えてくるじゃないですか。だから課題管理が余計に難しくなったりするんですよ。💦
特にユニパの課題は、その科目のページから出されることもあれば、「アンケート機能」を使うこともあって。その「アンケート機能」って選択するところが普段なかなか開かない所にあるじゃないですか。だからそれもちょっとややこしいですよね。
りほ
確かにそうだね(笑)「アンケート機能」は右端の狭いところにあるから、最初のころは見つけるのに苦労したなぁ…💦

将来は言語聴覚士としてリハビリテーションを

りほ
次に、今Aさんはコミュニケーション障害学コースで学ばれていると思うんですけど、将来の夢とかこんな人になりたいなっていうものがあればぜひ教えてください。
Aさん
まずは、卒業したらすぐに言語聴覚士としての力をつけるために病院とかで働こうかなと思ってるんですけど、その後は訪問リハビリテーションとかやってみたいなと思ってて。分野はまだちょっと決まってないんですけど、言語聴覚士を目指した一番のきっかけが、私の小中学校時代の友達が聴覚障害を持っていたっていう聴覚分野に関連したことなんです。そういう人たちは、もっと周りの人に理解されたらより過ごしやすくなるだろうなと思っていたので、言語聴覚士としてリハビリ自体をすることもあるんですけど、理解を広める活動もできたらいいなと思っています。講演会や交流会とか、そういう形で何かできたら良いのかなってぼんやりと思っています。
りほ
そうなんだね。言語聴覚士って聞くと直接的なリハビリテーションをイメージする人も多いと思うけど、それ以外にも専門職だから話せること、伝えられることがあるなと私も思います。

受験は計画性が大切

りほ
ここからは、けんひろを受験しようと思ってる高校生に向けて、Aさんが実際にやっていた勉強方法とか、受験勉強でこういうことやっといた方がいいよっていうことがあったら教えてください。
Aさん
私は学校推薦型と一般の形式で受験しました。
まず学校推薦型について、私は広島県出身だから県内の推薦枠で受けたんです。県内の推薦枠は県外よりも少し多くて、倍率も低いんですね。ただ、倍率が低いからといって誰でも合格できるということではなくて。特に小論文については一般の対策とかもしつつではあると思うんですけど、時間をうまく使ってやっていかないといけないのかなと思いました。
私はなんとなくで、「あー、推薦あるからこれやっとかなきゃなぁ」という感じで取り組んでいたからか、ちゃんと進めていけないということがよくあって。それが推薦の時の失敗の原因かなと今振り返って思っているので、何事も計画的にやらなきゃいけないなと思います。面接も早いうちから先生にお願いして練習しておくなどの工夫が必要かなと思います。
一般はまずは共通テスト対策ですよね。私たちは『共通テスト一年目』だったので、未知の領域があったんです。読まなきゃいけない文字数はかなり増えるって言われてるし、問題形式も実際のところはよく分からない。それで、実際受験してみると学校でよく取り組んでいた問題とは全く異なる形式の問題が出たりしたんですよ。そういう点で考えると、問題形式に慣れるっていうのはちょっと難しい部分もあるかなと思うので、まずは基礎をしっかりと定着させることが必要なのかなと思います。理科社会だと割とやりやすいのかなと思うんですけど、どういう部分が問われやすいのかっていうのはあまり変わらないと思うので、問われやすい内容をしっかりと身につけておくっていうのが必要かなと思いました。私の場合は高校でそういうポイントを教えてもらえていたので、特に化学基礎ではかなり得点を取ることができました。英数国については読まなきゃいけない文章が本当に多くて難しかったですね。💦
りほ
なるほど、ありがとうございます。
私たちの時は最後のセンター試験の年だったので、共通テストについて経験者に初めて詳しくお話を聞けて良かったです!
私も推薦で合格したので、やっぱり面接については数をこなさないとっていうか、慣れがやっぱり大事だなあというのはとっても共感しました。
Aさん
面接の時の受け答えは、事前にしっかり考えて全部覚えてても、いざとなると頭が真っ白になっちゃうこともあるかなと思うので、内容はだいたい覚えておいて、その時その時の言葉で言えるようにっていうのが大事ですよね。あとはやっぱり、高校生は大学の先生と話したことがない人がほとんどだと思うので、特に受験が近くなったら全く知らない先生に面接練習をお願いするっていうのも結構ありなのかなと思います。
りほ
そうだね!私もあんまり親しくない先生にお願いしたこともあったなぁ。
あと私は、面接練習をしてくださる先生に自作の「面接練習シート」みたいなものを持参して、面接練習の時にどんなことを見てほしいか、先生に聞かれた質問に対して私の受け答えはどうだったかっていうのを、書いてもらうようにしてたかな。やっぱり、面接練習って自分のことを客観的に見てもらう貴重な機会で、先生方もいっぱいアドバイスをくださるんだけど、なかなか全部は覚えれないから、そのシートに書いてもらったアドバイスとか応援メッセージっていうのはとっても励みになった!だから、受験当日もそれをお守りみたいにして、面接の待合室でずっと読んでました(笑)
Aさん
良いですね、それ!私もそうすれば良かったかな(笑) 私は先生に書いてもらったわけじゃないんですけど、100均でこういう切り離せるようになってる3段構成のノートに先生に聞かれた質問を書いておいて、それを見ながら受け答えをやってみるっていうのを当日はしてました。【写真参照】
りほ
へぇー、すごい!そんな便利なものがあるんだね!

メッセージ

りほ
では最後に、このページをご覧になっている方へ向けてメッセージをお願いします。
Aさん
やっぱりコロナ禍で思うようにいかないことはとても多いと思うんですけど、大学生活は自分が動けば動くほど、いろんな新しいことに出会ってチャレンジすることができます。そういう新しい出会いがすごく楽しいので、ぜひけんひろでの素敵な大学生活を目指して頑張ってほしいなと思います。
りほ
はい、ありがとうございました!

インタビューを終えて

Aさんはコロナ禍での受験、また共通テストを初めて経験した世代ということもあって、これまでとは違う新たな発見がたくさんありました。
お話しする中で、Aさんがけんひろでの大学生活を存分に楽しまれている様子がとても伝わって来たので、ぜひ新入生のみなさんにもAさんのようにけんひろでの毎日を有意義なものにしてもらいたいなと思います。
インタビューを受けていただき、ありがとうございました♪

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