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【生命科学科】生命科学科いきもの発見!#12 ヒゴタイ b

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年1月22日更新

  ヒゴタイは、キク科の多年生植物で青紫の花弁の美しい花もつ植物です。環境省の絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。残存(遺存)植物ともいわれ、日本列島が大陸と地続きであった時代に現在の朝鮮半島から日本に広く分布していた植物の一つです。かつては西日本に点々と分布していたようですが、その生育地は開発や牧草地の管理がされなくなったことで、姿を消していった植物です。今では、本キャンパスのある広島県北部と九州地方にわずかに分布しているにすぎません。

 入船研究室では、このヒゴタイの保護・増殖を目的に組織培養の手法を用いて、無菌的に比較的短時間で個体の再生が可能な増殖系を見出しました。殺菌した種子から発芽した実生の葉を使って,植物ホルモンを添加した培地で生育させると成長点が分化してきます。さらに、ホルモン組成を変化させることで発根させ、小さな苗を再生させることができます。こうして、一つの種子から複数の個体(クローン)を増やすことができるようになりました。

 現在は、本学に隣接する備北丘陵公園と連携して、ヒゴタイの増殖適地としてどのような環境が好ましいか、共同研究をおこなっています。

 このほかヒゴタイは、学術的にみてもキク科特有の頭状花の小花が一つしかなく、頭状花が集合し球形の花序を形成するという変わった形態が研究対象として興味深いこと、また、美しい形状の花で園芸価値があること、エキノプシンという薬効成分をもつこと、生育地域では食品としても使われること等、多様な資源としても興味深い植物です。

 入船研究室では、このようにヒゴタイに限らず絶滅に瀕した希少植物の増殖、あるいは形態形成に関係した研究を行っています。

 

組織培養中のヒゴタイ

組織培養中のヒゴタイ

庄原市内のヒゴタイ
庄原市内のヒゴタイ
丘陵公園内へ学生がヒゴタイを植栽している様子
丘陵公園内へ学生がヒゴタイを植栽している様子

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