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【人間福祉学コース】学生による授業紹介 「 ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ」

印刷用ページを表示する 2024年7月10日更新

学生による授業紹介 「ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ」

学修支援アドバイザーは、在学生を対象にした学修支援のしくみであり、研修を受けた在学生が後輩の学修支援を行っています。学修支援アドバイザーの宮本さんと山口さんに,2年生後期で履修した授業を紹介していただきます。

図1SA3

科目名:ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ

担当教員:大下由美 先生

履修時期:2年生 Q3・Q4

科目の位置づけ:ソーシャルワークを体系的に理解する科目

Q1 どんな授業ですか?

 支援する際に必要な考え方、技法を学ぶ授業です。支援の基礎理論であるシステム論に基づいて面接過程や面接技術を理解します。実際に自分たちでシナリオを考え、面接場面を想定したロールプレイを行ったり、外部講師の方にお越しいただき、現場での実践例を学んだりしました。

Q2 授業の中で、学生は具体的にどのような活動をするのですか?

 授業の中ではシステム論について学んだあと、ロールプレイを通して理解を深めました。グループに分かれ、シナリオを作成し、どのような面接を行うべきなのか考えます。援助者はシステム論など、授業で学んだことを用いて、面接を進めます。また、面接を見て逐語記録を作成したり、感想をまとめたりして学びを深めます。

Q3 授業を通しての学びや気づきを教えてください。

 授業を通して、支援の中で大切な考え方を学ぶことができました。特にクライエントが変化する可能性を信じ、問題の解決に向けて支援を行うことが大切だと学んだことが印象に残っています。面接場面において、その流れを理解し、システム的に流れを捉える事が大切であると学ぶことができました。

大下由美先生からのメッセージ​

 ソーシャルワーカーは、人々の社会的な関係に関与する専門家です。言いかえれば、複数人が関わりあう中で生まれる変化の力を、効果的に引き出し、活用できる専門家とも言えます。この役割を果たせるようになるための基礎的な学習を、この授業で行います。

 多様な生活背景を有するクライアントの社会的問題を理解する基礎理論としてシステム論を学修し、それをベースにした基本的な面接手順を、体験的に学びます。たとえば、いろんな立場のクライアントの理解については、複数の事例で学ぶことはもちろんですが、第一言語が異なる、手話言語話者の事例も取り入れています。

 そして、問題の解決過程を作っていくためには、専門職の発言が、いかにクライアントに影響を与えるのか、繰り返し学習していきます。支援の理論や技術を学びながら、自己の成長も目指してもらいたいと思っています。