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【人間福祉学コース2025】教員インタビュー 澤田 千恵

印刷用ページを表示する 2025年12月26日更新

教員インタビュー 澤田 千恵 先生

主な担当科目   :社会学、多様性理解(ジェンダー論)

研究キーワード:ジェンダー 服薬経験の語り リカバリー

趣 味      :ペットのお世話係

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Q1 過去に指導した卒業論文のテーマ

  研究指導のテーマは、大きく二つの柱があります。一つは、LGBTQ+、ジェンダーレス制服や美容整形に対する意識、あるいは大学生にとっての推し活が持つ意味など、ジェンダー、セクシュアリティ、若者の意識や行動に関連するものであり、その指導機会が増加しています。また、もう一つの柱として、摂食障害、自傷行為、ひきこもりといった若年層のメンタルヘルス問題に関する研究も指導の対象としています。

Q2  今現在取り組んでいる研究

​ 世界的に向精神薬の長期使用者が増えており、長期服用による副作用リスクが問題になっています。リカバリー志向のアプローチを促進するうえでも、薬の適切で安全な使用が求められています。そこで、精神疾患と診断されて精神科処方薬を長期間服用していた人たちの服用中止プロセスに関する研究を行っています。この研究では、精神科ユーザーの主体的な服用中止が、どのように自律性・主体性の獲得につながっているのかを明らかにすることが目的です。

Q3 社会福祉を目指す高校生や在学生に読んでもらいたい本や映画などのメディアを紹介してください

​ 

 当事者の主体性や社会復帰のあり方を考えるきっかけとなる、以下の2作品をおすすめします。

 一つ目は『オキナワへ行こう』(監督:大西暢夫、2018年)。大阪の浅香山病院に長期入院する方々が、困難を乗り越えて沖縄旅行を目指すドキュメンタリーです。長期生活者の願いと地域社会への復帰が持つ意味を問いかけます。

 二つ目は『プリズン・サークル』(監督:坂上香、2019年)。島根あさひ社会復帰センターの受刑者が、治療共同体プログラムで自らを語り、主体的に人生を見つめ直すプロセスを記録しています。