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橋本 温(はしもと あつし)

印刷用ページを表示する 2023年5月1日更新

研究者紹介

橋本先生

所属:生物資源科学部 生命環境学科環境科学コース 職位:教授,庄原地域連携センター長 

学位:博士(学術) 

研究室:庄原キャンパス4301室

E-mail:atsushi@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/read0063246 

研究に関する自己PR

水道水をはじめとする飲料水とその水源水域を中心とした水環境の微生物学的な安全性や水系感染症の制御について研究しております。

研究テーマ

原虫クリプトスポリジウムの環境での動態や定量的微生物リスク解析(QMRA)、大腸菌、ウェルシュ菌の指標としての意義、cpe遺伝子保有ウェルシュ菌の環境での動態と食中毒との関連性、イノシシなど野生鳥獣の人獣共通/糞便-経口感染症起因微生物の保有状況、人口減少社会における水道システムの維持と安全性の確保

研究の特徴・内容

“微生物と水”の視点から研究を行っております。“微生物”の観点からは、細菌(ウェルシュ菌、レジオネラ菌などの病原微生物や大腸菌などの指標微生物)、ウイルス(主にノロウイルスなどの腸管系ウイルスとその指標ウイルス)、原虫(クリプトスポリジウムやジアルジア)について、その環境中や水処理における動態や消毒の効果、代替指標などについて、培養や遺伝子解析手法を用いて検討しています。“水”の観点からは、水道の原水となる河川湖沼等の表流水やその汚染源となる下水や家畜排水、水処理としての各種の浄水・下水処理と消毒(塩素、過酢酸、UV)、完成品である水道水や飲料水等を対象としています。これらの水に起因する微生物の感染リスク評価として、定量的微生物リスク解析(QMRA)についても取り組んでおります。また、水道システムは安全で安心な社会に必要不可欠なインフラである一方、少子高齢化による人口減少が進む中でその維持や管理の効率化が求められています。水源水域や水道水の安全性という観点から、今後の効率的な水道システムの維持について検討しています。 

受験を検討している方々へ

「飲み水の安全性を考える!」

皆さんが普段何気なく使用している水道水などの飲み水。飲み水の安全性について考えたことがあるでしょうか。飲み水の安全性は単に製品である水道水などの安全性を考えるだけではなく、その先にある水源である水環境である河川や湖沼、使用後の排水、その水の流れ着く水域、さらには、安全な水を供給するシステムである水道について、微生物学的、化学的、社会的など様々な側面から考える必要があります。

本研究室では、主に飲料水の微生物学的安全性を中心に、河川や湖沼などの調査、水処理システムや消毒法などについて研究しています。

具体的には・・・

西城川など河川水等を採水し、水系感染症を引き起こす原虫、細菌、ウイルスなどを調査(培養やPCR法などの遺伝子検査)しています。対象の微生物は広く、クリプトスポリジウムなどの原虫、大腸菌、ウェルシュ菌などの細菌、ノロウイルスなどの各種ウイルスなどの様々なものを扱っております。また、実験室内で消毒剤による微生物の不活化効果の評価などを行っています。

他にも日本全国の水道原水の水質情報や浄水処理などの情報をもとに、その安全性や水道を維持管理するためのリスクアセスメントなどの研究も行っております。

連携協力を検討している方々へ

「微生物衛生に関する様々な問題」

昨今SARS-CoV-2の世界的流行によって大きく注目されるようになりましたが、感染症の制御のための微生物衛生の問題は古くて新しい問題です。主に水系-食系感染症の制御に関する研究分野での研究を行っております。

「水処理・消毒・微生物学的水質試験」

浄水/下水等の排水処理に関する研究を行っております。特に水処理による糞便汚染指標微生物や病原微生物の制御、消毒不活化評価、オーソドックスな培養試験から遺伝子解析までの微生物学的水質試験に対応しております。

論文リスト

    著書

      専門資格

      衛生検査技師

      キーワード

      水系感染症、ウイルス、細菌、原虫、水道、消毒、野生鳥獣、クリプトスポリジウム、ウェルシュ菌、公衆衛生

      関連するSDGs項目

      SDG3SDG6SDG11


      所属別一覧