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所属: 地域創生学部地域創生学科地域産業コース 職位:准教授 学位:博士(工学)
研究室:県立広島大学広島キャンパス1634室
E-mail:dhiro@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/dhiro
効率的な生産の仕組みや仕方についてコンピュータを用いて解析・シミュレーションをすることによって見つけ出す研究を主にしています。最近では供給者から消費者までの一連の流れを1つの鎖とみなし全体最適化をするサプライチェーンに対する効率化の研究も行っています。
自己バランスラインに関する研究,動的スケジューリングに対する進化計算手法の開発に関する研究,かんばん方式に関する研究,待ち行列に関する研究,2路線サプライチェーンに関する研究
主にこれまでは自己バランスラインを中心に生産システム・生産管理に関する研究を行っていました。自己バランスラインとは特別な管理や制御をしなくても,作業者を適切に並べ特定のルールに沿って作業をするだけで自然にバランスがとれ生産効率が最大化する生産ラインのことを指します。このラインに対してコンピュータを用いて解析を行ってきました。最近の研究では共同研究として受注生産(Make To Order: MTO)と見込生産(Make To Stock: MTS)の両方の環境を考慮したハイブリッド生産システムに対して効率的な切替手法及び評価尺度を研究しています。また,ジョブが断続的に到着するためスケジューリングを逐次変更していく動的スケジューリング問題に対し,従来のジョブ投入規則でない新たな投入規則を進化計算手法によって求める研究も行っています。
更に,前任校から引き続きかんばん方式に関する研究や待ち行列に関する研究,サプライチェーンの効率化の研究も行っています。特に,顧客が品物をWeb等で購入する直接チャネルと小売店で購入する小売チャネルの2つのルートが存在する2路線サプライチェーンに対する研究を行っています。更に最近注目されているSDGsに関連したリサイクルを考慮したリバースサプライチェーンに対する効率化の研究も始めています。このように,最近では従来の狭い意味の生産管理・生産システムに関する研究から広い意味の生産管理・生産システムに対する研究と研究対象を広げています。
主として製造業における生産システムについて効率的な管理や運用の方法をコンピュータによる解析やシミュレーションをすることによって見つけることを行っています。なお,最近は生産だけにとどまらず社会全体のシステムに対象を広げています。
生産システムを初めとした社会システムは近年益々複雑化し,更にIoT(InternetofThings:モノのインターネット)・AI(ArtificialIntelligence:人工知能)の発展により高度化しています。
その中でうまく運用していくためには様々な工夫が必要です。その工夫について提案を行い,コンピュータによる分析・シミュレーションを行っています。
本研究室で行っている研究は文理融合の分野です。本分野は文系の経営学部・経済学部でも,理系の工学部でも学ぶ内容です。よって,文系・理系関係なく興味があれば学ぶことができ,就職先もそれに従い,文系・理系あまり関係ありません。 コンピュータを使って経営及び社会の問題を解析したい生徒さんにはぴったりだと考えます。
生産システムを中心として効率的な設計・管理運用手法の研究を行っています。なお,コンピュータによる研究を行っており,実際にモノ及びロボットを作る研究は行っていません。
解析にあたってはいくつかのソフトを研究室に導入しており,いくつかのアプローチで研究を行っていくことが可能です。
また,最近ではサプライチェーンマネジメント(SCM)に関して,どのように在庫管理すれば費用が低くなるあるいは利益が向上するかの研究をしています。SCMとは供給者から顧客までの一連の流れを1つの鎖(チェーン)をみなし,全体最適化を図る仕組みです。
更に需要が次々に到着し日々刻々と状況が変化する動的環境に対して効率的なスケジューリング手法や,需要によって機械が入れ替わるハイブリッド生産システムに関する研究も広大の研究者と共同で行っています。
自己バランスライン,動的スケジューリング問題,かんばん方式,待ち行列,サプライチェーン,社会システム工学,システム工学,経営工学