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所属:地域創生学部地域創生学科健康科学コース 職位:准教授 学位:博士(生活科学)
研究室:県立広島大学広島キャンパス1523号室
E-mail:g-okada@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/g-okada
腸内細菌は栄養の消化吸収だけでなく、免疫機能や心理状態にも関わることが知られています。腸内細菌叢解析に加えて様々な調査票や食事調査を行い、食行動と心、腸内細菌叢との関係を明らかにしようとしています。
腸内細菌叢解析における最適な食事調査手法の開発、食生活習慣や栄養状態と腸内細菌叢・便中代謝産物との関係性に関する研究、上部消化管がん(食道がん、胃がん)患者の栄養管理に関する研究
腸内細菌は栄養の消化吸収だけでなく、免疫機能や心理状態にも関わることが知られています。健康な被験者を対象に、腸内細菌叢解析に加えて社会心理的ストレスや摂食態度・食生活習慣に関する質問票による調査を併せて行い、食行動と心、腸内細菌叢との関係を明らかにしようとしています。また腸内細菌叢と食習慣との関係を評価する上で最も適切な食事調査手法は何か、を様々な食事調査票を用いて検証しています。
そのほか、胃癌や食道癌といった上部消化癌の手術では、胃や食道を切除・縫合することで胃が持つ大切な機能である貯留能が低下し、食事量が減少することが有ります。そのため、手術前だけでなく手術後にも低栄養状態になるリスクが存在しています。手術前から手術後の長期にわたる栄養状態、食事内容、生活の質(Quolity of Life; QOL)を定期的に調査し、その変化を解析しています。また得られた結果を基に、既存の栄養評価指標の有用性を検証し、さらに良好な栄養状態を維持するために必要な要因とは何か、を探索しています。
「からだに良い食事」とはどのような食事でしょうか。これまで多くの研究者がヒトや動物、細胞などを対象に様々な研究を行い、少しずつ科学的な根拠が得られてきました。私たちの研究室でも健康な人や特定の疾患を有する人を対象に、食事と腸内細菌や便中代謝産物を分析することで、健康の維持・増進や疾患の発症に影響に与える食生活習慣の一端を明らかにしようとしています。もし「人体の仕組み」や「食品・栄養」といったキーワードに興味があれば、ぜひ一緒に学んでみませんか。
現在,県内の医療機関と共同で研究を実施するとともに,学内・学外の研究者と腸内細菌叢や便中代謝産物の解析・分析を実施し,栄養学に関する幅広い領域での研究を行っています。今後は,基礎的な実験分野(腸内細菌叢解析)と臨床的な研究や臨床現場での実務経験を活かし,幅広い領域での研究を志向したいと考えています。
栄養士、管理栄養士、栄養教諭一種免許
腸内環境、腸内細菌叢、便中代謝産物、栄養疫学