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五味 正志(ごみ ただし)

印刷用ページを表示する 2022年4月1日更新

研究者紹介

五味正志

所属:生物資源科学部 生命環境学科環境科学コース 職位:教授 学位:博士(農学)

研究室:昆虫生態学研究室

E-mail:gomi@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/read0083907

研究に関する自己PR

昆虫の季節適応を中心とした生態学的な研究をしています。侵入種が日本の環境に適応するのに要する期間と過程の研究から,現在は温暖化への適応について研究しています。

研究テーマ

侵入種の侵入地の環境への適応メカニズムの解明,温暖化が昆虫の生活史に与える影響の解明,昆虫の休眠・発育・繁殖戦略等に関する生態学的な研究

研究の特徴・内容

五味研究室の研究内容は,昆虫の生態学について,特に1年の生活サイクルを成立させるために必要な生活史形質に着目して研究しています。生活史形質には,季節が進行する中で休眠するタイミングを決める光周期(日長)に対する反応(光周性)や発育速度などがあります。昆虫は変温動物なので発育期間が温度によって変化します。また,温度は光周性にも影響を与えます。そこで問題になるのが,近年,急速に進行している地球温暖化です。この急速な温暖化に,昆虫は適応していく必要があります。しかし,温暖化の速度に生活史形質の変化速度がついていけるのかどうか,まだ明らかになっていません。当研究室では,アメリカシロヒトリという侵入昆虫をモデル種として,この問題の解明に取り組んでいます。生態系で昆虫は重要な役割を果たしています。昆虫と他の生物の間で温暖化に対する反応に違いがあると,生態系の維持に支障が生じます。また,食料生産において昆虫は農業害虫であり,受粉を手伝う重要な生物です。将来,温暖化が進行した場合,生態系や食料生産への影響を予測する上で温暖化に対する昆虫の反応を知ることはとても重要なのです。

受験を検討している方々へ

研究内容は,昆虫の生態学について生理学的な形質,特に1年の生活サイクルを成立させるために必要な生活史形質に着目して研究しています。生活史形質には,季節が進行する中で休眠するタイミングを決める光周期(日長)に対する反応(光周性)や発育速度などがあります。昆虫は変温動物なので発育期間が温度によって変化します。また,温度は光周性にも影響を与えます。そこで問題になるのが,近年,急速に進行している地球温暖化です。昆虫は,およそ4億年前に地球に出現したと考えられているので,これまでも温暖化や寒冷化を経験し,それらを乗り越えてきました。しかし,現在,進行している温暖化はこれまでの中でも最も速いと考えられています。この急速な温暖化に,昆虫は適応していく必要があります。しかし,温暖化の速度に生活史形質の変化速度がついていけるのかどうか,まだ明らかになっていません。当研究室では,アメリカシロヒトリという侵入昆虫をモデルとして,この問題の解明に取り組んでいます。

それでは,温暖化に対する昆虫の反応がわかるとどのようなことに役立つのでしょうか。生態系の中で昆虫は重要な役割を果たしています。昆虫と他の生物の間で温暖化に対する反応に違いがあると,生態系の維持に支障が生じます。また,食料生産において,昆虫は農作物に被害を与えたり,受粉の手伝いをしたりする重要な生物です。将来,温暖化が進行した場合,生態系や食料生産への影響を予測する上で,温暖化に対する昆虫の反応を知る必要があるのです。

担当科目:生態学,環境保全生物学など

連携協力を検討している方々へ

研究内容は上述の通りです。興味を持たれた方は,メール等でお問い合わせください。

令和3年までに就任した広島県の委員の履歴は,以下の通りです。

・広島県野生動物保護管理対策検討委員会委員(H23)

・広島県景観アドバイザー(H24年度?)

・広島県環境影響評価技術審査会委員(R03?)

論文リスト

    著書

      キーワード

      昆虫,アメリカシロヒトリ,季節適応,休眠,光周性,生活史形質,化性,侵入種,温暖化

      関連するSDGs項目

      SDGs13SDGs15


      所属別一覧