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木谷 宏(きたに ひろし)

印刷用ページを表示する 2022年4月1日更新

研究者紹介

木谷

所属:大学院経営管理研究科 職位:教授 学位:博士(経営学)

研究室:県立広島大学広島キャンパス1474号室

E-mail:hkitani@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究に関する自己PR

人事管理論(または人的資源管理論、人材マネジメント論)は経営学において模索を続ける比較的新しい研究領域です。組織の視点による「働かせ方」と個人の視点による「働き方」を結び付け、変化し続ける社会における「働くこと」の意義とあり方に焦点を当てた研究を行っています。

研究テーマ

人事管理論の変遷と行方、ダイバーシティ・マネジメントの原理、「働き方改革」とは何か、治療と仕事の両立支援に向けた環境整備、企業の社会的責任と人事管理、企業におけるプロフェッショナル、女性活躍推進とワーク・ライフ・バランス支援 

研究の特徴・内容

 新型コロナウイルスの拡大によって、私たちの働き方が変化しました。今まで企業経営においては、四つの環境変化が語られてきました。世界同時不況などの「経済的な環境変化」、AIやDXなどの「技術的な環境変化」、国際紛争などの「政治的な環境変化」、そして少子高齢化などの「社会的な環境変化」です。気候変動による自然災害の頻発や今回のような感染症リスクは今まで見過ごされていた「自然的な環境変化」と言えるでしょう。地球環境や自然界と共存しながら経営を行っていくことは大きなチャレンジですが、今回はテレワークという柔軟な働き方を加速することになりました。

 従来の働き方は固定的・硬直的なものでした。誰もが同じ時間に、同じ職場で、同じ様な手順で仕事を行いましたが、激しい環境変化に対応するためには柔軟な働き方が必要です。具体的には短時間勤務やフレックスタイムなどの「時間の柔軟性」、在宅勤務などの「場所の柔軟性」、自律的キャリアに基づく「業務の柔軟性」、そして副業・兼業などの「雇用の柔軟性」です。このことが「働き方改革」に他なりません。有史以来、働き続け、組織を形成し、管理を行ってきた私たちはこれからどこへ向かうのか。多様性、仕事と生活の両立、働き方改革を軸としながら、学際的なアプローチを行っています。 

受験を検討している方々へ

2016年度から始まった県内企業における働き方改革の状況を振り返ってみましょう。まずは、働き方改革関連法の順次施行に伴い、働き方改革がダイナミックに進みました。また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、密集を前提とした働き方、つまり今までの働き方を変えざるを得なくなったことが働き方改革の追い風となりました。一方で、テレワークがなかなか進まないなどの課題が見つかり、業績低下などの深刻な影響が出た企業も少なくありません。

新型コロナウイルスの感染拡大は、誰も予想しなかった未曽有の社会変動であることは間違いありません。しかし、人々の働き方や暮し方は、すでに大きな変化を遂げつつありました。これからも人々と感染症との闘いは形を変えながらも継続することでしょう。つまり、働き方改革はコロナ禍によって阻害されるのではなく、加速すると考えることが必要です。そして、「学び方」も大きく変わってきています。本研究科でも、企業等で働きながら夜間や土曜日に学ぶ人々が対面/リモートで切磋琢磨しています。皆さんも本学で働き方と学び方を大きく変えてみませんか?

連携協力を検討している方々へ

これから広島県の働き方改革は新たなステージに入っていくでしょう。一言で言えば、長時間労働が少ない、きちんと休める、柔軟な勤務形態があるといった、物理的な条件面が中心であった今までの「働きやすさ」の整備に加えて、「働きがい」を高める取組みが必要になります。「働きがい」とは働く人の一人ひとりの心理の問題です。会社として、「こんな制度や設備があるから働きやすい」と言うことは可能かもしれませんが、「働きがい」の有無は従業員一人ひとりで異なってきます。そういった意味では、企業の課題は高度化していくと言えるでしょう。

本テーマに関し、企業や団体の皆様と共同研究や連携を行えることを楽しみにしています。

論文リスト

    著書

      専門資格

      MBA(The George Washington University) 

      キーワード

      人事管理論、人的資源管理、ダイバーシティ・マネジメント、働き方改革、ワーク・ライフ・バランス、企業の社会的責任、女性活躍推進、治療と仕事の両立支援、プロフェッショナル、パラレルワーク 

      関連するSDGs項目

      358

       

       

       


      所属別一覧