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所属:保健福祉学部保健福祉学科人間福祉学コース 職位:教授 学位:博士(学術)
研究室:県立広島大学三原キャンパス4527号室
E-mail:hosoba@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/read0083845
多様性のある社会では,共在する人々相互の生きづらさを解消し,ウエルビーイングを感じる生活に役立つ知見が必要です。その実現に向け,主に心理社会的なストレス問題を取り上げ,研究を行っています。
精神的健康の維持・増進に関する研究,福祉専門職の職場適応支援に関する研究,障害児の学校適応支援に関する研究,障害者の社会適応支援に関する研究,心理的ストレスの解消に向けた介入方法の研究
主に,大学など教育機関や福祉職場,家庭生活での心理的ストレスの改善,及び適応支援に関わる環境要因(主に社会的要因)について研究しています。
(1)教育機関での適応支援:大学生を対象にした調査において,抑うつ症状により生活障害が生じた場合,援助を行う人への信頼感が適切な受療等の対処を行う契機になることが分かりました。また相談支援の専門家が,相談者主体の応対を心がけることにより,相談者の自己開示が促進し,相談援助を受けることの肯定的な態度が形成されることが分かりました。
(2)福祉職場での適応支援:主に介護事業従事者の方にご協力いただき,メンタルヘルスの維持・増進に関わる職場環境要因について検討を重ねています。離・転職の増加につながる職場環境要因に,仕事の要求度の大きさに加え,仕事の裁量度等の仕事の資源の影響が大きく,組織的対処の必要性が示唆されました。
(3)家庭生活での適応支援:ご家庭での養育者の養育態度やストレスへの対処,お子さんとのコミュニケーション状況などについて調査を実施しています。主な知見として,養育上のストレスに対して,身近な人との相談により対処されており,これは例え悩みが解決しなくても十分効果のあるものでした。
私はこれまで生活の場におけるストレッサー(ストレス刺激)の影響を,主にメンタルヘルスの維持・向上に着目しながら研究してきました。
ストレッサーの解消が,不快な感情経験であるストレス反応を避けるのに有効であることは勿論ですが,自分の考えや対応する力,あるいは周囲からの援助を適切に活用することでも,多くの場合,乗り越えることができます。様々な方にご協力いただき,状況に適した具体的な方法を検討しています。
卒業生の多くは,福祉専門職として,困難な状況にある人の援助に取り組んでいます。
ここでは主にメンタルヘルスの維持・増進に関する研究についてご紹介します。
(1)家庭での養育ストレスに関する調査
ご家庭での養育者の養育態度やストレスへの対処,お子さんとのコミュニケーション状況などについて調査を実施しています。主な知見として,養育上のストレスに対して,身近な人との相談により対処されており,これは例え悩みが解決しなくても十分効果のあるものでした。
(2)学校でのメンタルヘルスに関する調査
大学生を対象にした調査において,抑うつ症状により生活障害が生じた場合,援助を行う人への信頼感が適切な受療等の対処を行う契機になることが分かりました。また相談支援の専門家が,相談者主体の応対を心がけることにより,相談者の自己開示が促進し,相談援助を受けることの肯定的な態度が形成されることが分かりました。
(3)職場でのメンタルヘルスに関する調査
主に介護事業従事者の方にご協力いただき,メンタルヘルスの維持・増進に関わる職場環境要因について検討を重ねています。離・転職の増加につながる職場環境要因に,仕事の要求度の大きさに加え,仕事の裁量度等の仕事の資源の影響が大きく,組織的対処の必要性が示唆されました。
その他,発達障害児への学修支援に関する研究や障害者の就労意識に関する研究,専門職の専門性の開発や働き方等に関する調査を行っています。これらの研究事業は,自治体や機関,NPO法人等と協働で,これまで取り組んできています。
専門社会調査士
福祉心理学,健康心理学,行動科学,ストレス,ウエルビーイング,メンタルヘルス,適応,認知行動療法