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伊集院 睦雄(いじゅういん むつお)

印刷用ページを表示する 2023年5月1日更新

研究者紹介

所属:保健福祉学部 保健福祉学科 コミュニケーション障害学コース 職位:教授,保健福祉学部長,助産学専攻科長 学位:博士(学術)

研究室:県立広島大学三原キャンパス4430号室

E-mail:ijuin@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/read0000091 

研究に関する自己PR

人間の認知機能に関する研究に携わっています.特に言語(読み)と記憶に関して,健常成人におけるこれらの機能のしくみを明らかにし,それを基に高次脳機能障害の発現機序を探る研究を行っています.

研究テーマ

「読み」の仕組みとその障害,記憶のメカニズム,認知機能の加齢変化

研究の特徴・内容

人間のこころ(ここでは認知機能)という目に見えないものを理解するため,心理学では様々な研究アプローチが用いられてきました.代表的には,(1)行動データの収集を通して事実を蓄積する実験や調査,(2)不幸にして認知機能が障害された症例の呈する多様な症状の観察,(3)特定の認知機能をソフトウェアの形でコンピュータ上に構築し,その振る舞いを観察するシミュレーション,などがあります.現在,これら三つのアプローチを目的に合わせて使い分けながら,言語コミュニケーションを支えている認知機能の基礎的研究に取り組んでいます.

受験を検討している方々へ

人間のこころ(ここでは認知機能)という目に見えないものを理解するため,心理学では様々な研究アプローチが用いられてきました.代表的には,(1)行動データの収集を通して事実を蓄積する実験や調査,(2)不幸にして認知機能が障害された症例の呈する多様な症状の観察,(3)特定の認知機能をソフトウェアの形でコンピュータ上に実装し,その振る舞いを観察するシミュレーション,などがあります.現在,これら三つのアプローチを目的に合わせて使い分けながら,言語コミュニケーションを支えている認知機能の基礎的研究に取り組んでいます.

1)記憶の加齢変化に関する研究

記憶には,加齢により衰える機能と衰えない機能があります.また,適切な助けがあれば,衰えた記憶機能を補える場合があります.こうした記憶の加齢変化に関する研究は,高齢者がストレスの無い生活を送る上で大変重要だと考えています.またこの研究は,簡便で鑑別力の高い認知症スクリーニング検査の開発に繋がります.

2)意味記憶のメカニズムに関する研究

我々が持っている語彙や知識に関する記憶は,個人的に経験した思い出の記憶とは異なり,意味記憶と呼ばれるシステムに蓄えられていると考えられています.このシステムが選択的に障害されている意味性認知症例の記憶機能を詳細に調べることにより,意味記憶がどのようなメカニズムになっているのかを明らかにしようとしています.

3)「読み」の仕組みとその障害に関する研究

人間が単語を読む際,頭の中にどのようなメカニズムを想定する必要があるでしょうか?またそのメカニズムを支えるどの構成要素が壊れると,どのような症状が現れるのでしょうか?これらの問題を明らかにするため,健常者を対象とした音読実験,読みに障害を持つ症例が呈する読み誤りの観察,そしてコンピュータ・シミュレーションによる破壊実験を行い,「読み」の仕組みを研究しています.

連携協力を検討している方々へ

これまでに,(1)民間企業との共同研究として,認知機能の加齢変化に関する基礎的研究,(2)行政機関からの受託研究として,集団版認知症スクリーニング検査の開発,(3)市民を対象とした老年学公開講座,などを行ってきました.今後は,上記の基礎研究を発展させ,自治体等や医療機関と連携して進めて行きたいと考えています.

 

論文リスト

    著書

      知財リスト

      キーワード

      認知機能,言語,読み,認知神経心理学,シミュレーション,コネクショニスト・モデル,認知加齢,認知症

      関連するSDGs項目

      SDG3


      所属別一覧