本文
所属:保健福祉学部保健福祉学科人間福祉学コース 職位:准教授 学位:文学修士
研究室:県立広島大学三原キャンパス4530号室
E-mail:katumi@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/seeadler
ステップファミリーの一員として育つ者が,その家族族関係をどのように認知しているか,ステップファミリーでの体験がその心理的発達にどのような影響を及ぼすのかについて,子どもの視点から明らかにしようとして研究しております。
ステップファミリーにおける家族関係の子どもの視点からの検討,ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの病跡学的検討,末期がん患者の心理,学生相談,社会考慮
親子関係に関する心理学的研究は日本においても様々な視点から行なわれてきました。しかしそれらはほとんどの場合,血のつながりのある親子関係を前提として考えられてきています。増加しつつあるステップファミリーに特有の内的体験,関係のあり方を明らかにすることで, ステップファミリーの抱える諸問題への臨床心理学的援助に資する知見が得られると考えられます。それぞれのステップファミリーが新たな出会いから統合したものへと発展していく過程がどのようなものであるのか,それは離婚,再婚などを経験していない家族の体験するものとどのような差異があるのかについて,ステップファミリーの親および子どもへの面接調査により明らかにしていくことを目指しております。これまで,ステップファミリーの子どもとして育った成人に対して面接調査を行なったところ,生みの親に対する忠誠心の問題や自分が継親から邪魔者とみなされているという感覚,早期に親からの自立を目指す傾向,そして離婚した実の親から捨てられたと感じる傾向などが多くみとめられました。これらの傾向が個人の自己評価や基本的信頼感,そして対人関係のあり方に大きく影響を及ぼしていると考えられます。
臨床心理士(登録番号06089),公認心理士(登録番号26553号)
ステップファミリー