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田中 睦英(たなか むつひで)

印刷用ページを表示する 2026年4月1日更新

研究者紹介

田中先生

所属:保健福祉学部保健福祉学科作業療法学コース 職位:准教授  学位:博士(医学) 

研究室:県立広島大学三原キャンパス2510号室 

E-mail:mtanaka@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/mutsuhide

研究に関する自己PR

高齢者の健康な地域生活を促進・阻害する要因について、多角的な視点で研究に取り組んでいます。現在は経頭蓋磁気刺激法(TMS)や脳波による認知フレイル高齢者の神経生理マーカーの探索、社会参加を促進する意味のある活動(作業)やその生きがいへの影響に関する研究を行っています。また、高齢者の自動車運転能力に関連する脳機能特性について、研究の準備を進めています。

研究テーマ

認知フレイル高齢者の定常状態脳波特性の検証、フレイル高齢者の認知機能と生活機能の関連、意味のある作業が高齢者の社会的孤立・孤独(社会的フレイル)や生きがい感に与える影響

研究の特徴・内容

これまでに、脳波研究の手法を用いて社会生活に必要な情動機能や認知機能について、特に表情認知に焦点を当てて検討し、健常成人と自閉スペクトラム障害成人の表情認知における情報処理プロセスの相違を明らかにしました。

この研究のプロセスで得られた脳波の解析手法と経頭蓋磁気刺激(TMS)を組み合わせてコグニティブ・フレイル高齢者の脳波特性を検証しています。フレイル(Frailty)とは虚弱状態を表す状態像で、軽度認知障害(MCI)と身体的な虚弱を合併した状態とされますが、その全段階の潜在的な脳の虚弱状態(軽微なものわすれ等)を早期発見する手法を開発するために、安静時や課題遂行時の脳機能の特性から、加齢変化とは異なる脳活動を明らかにすることを目的にしています。 

また作業療法士として、機能的な側面ではなく意味のある活動(作業)に注目し、家事や仕事などの生産的な活動や趣味活動の従事が高齢者の社会的孤立・孤独(社会的フレイル)を軽減する可能性があることを明らかにしました。

これらの研究成果を発展させ、高齢者が社会参加するうえで重要な移動手段である自動車運転について、高齢者の運転特性やそれらに関連する認知機能や脳活動に関する研究準備を進めており、将来的には運転適性判断の基準を確立することを目指しています。

受験を検討している方々へ

「脳の研究は難しい」と感じると思いますが、脳のデータは私たちの行動や心理状態をデータの形で示してくれます。特に高齢者ではもの忘れや転びやすさを認めますが、それらの背景には必ず心や身体の問題があり、脳波や経頭蓋磁気刺激といった神経生理学の手法は、それらを(すべてではなく一部ですが)見える化してくれる便利な道具です。作業療法士として、対象者の人生の物語や希望を大切にしつつ、それらを実現できる可能性や、阻害される可能性を脳の機能から探り、作業療法士のアプローチに活かせるようにすることが研究テーマであり、私の目標です。私自身も元々は文系人間で、何もわからない状態から興味ひとつで研究をスタートしましたので、皆さんが少しでも興味を持たれたのであれば、是非一緒に研究してみましょう。

連携協力を検討している方々へ

私の研究室では高齢者の社会参加や介護予防リハビリテーション開発に向けた取り組みを行なっております。現在の重点課題は認知症の早期予防で、フレイル高齢者の中でも未解明な潜在的なコグニティブ・フレイルの脳内神経基盤に着目し、脳波とTMSを用いた認知機能のフレイルのバイオマーカー特定を目指しています。この方法が確立されることで、単なる加齢によるもの忘れと思われたものが軽度認知障害や認知症に移行する危険性を持つ認知フレイルと判断することが可能になり、高齢者の介護予防に大きく貢献することが期待されます。併せて運転ミュレーターを用いた運転行動と脳波特性に関する検証を始める予定で、脳機能の観点から運転適性を判断し、運転を制限するだけでなく、運転継続可能性についても判断できるデータを提供したいと考えています。

この研究を推進するために、地域における潜在的な認知フレイル高齢者の発生頻度に関する疫学研究や脳波等の神経生理学的手法による基礎研究のためのフィールドが必要です。研究趣旨に賛同してご協力いただける自治体や団体、企業等がございましたら、よろしくお願い申し上げます。

論文リスト

    著書

      専門資格

      作業療法士国家資格,福祉住環境コーディネーター2級,臨床実習指導認定者(日本作業療法士協会) 

      関連するSDGs項目

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      所属別一覧