ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 研究者の方 > 研究者・研究紹介 > 研究者紹介 > 内藤 佳奈子(ないとう かなこ)

本文

内藤 佳奈子(ないとう かなこ)

印刷用ページを表示する 2022年4月1日更新

研究者紹介

内藤先生画像

所属:生物資源科学部生命環境学科環境科学コース 職位:准教授 学位:博士(理学)

研究室:県立広島大学庄原キャンパス4303室

E-mail:naito@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/K07R400610K 

研究に関する自己PR

水圏生態系において、植物プランクトンは基礎生産の担い手です。しかし、大量に発生すると赤潮やアオコといった環境問題を引き起こしてしまいます。本研究では、赤潮やアオコが発生する海洋や湖沼を中心に、水質の調査分析を行っています。

研究テーマ

赤潮原因プランクトンの鉄取り込みメカニズムの解明,瀬戸内海における赤潮発生と化学的環境特性の把握,有害有毒プランクトンの増殖に及ぼす栄養塩の影響,湖沼における赤潮・アオコの発生環境要因の検討,沿岸再生を目指した湿地や干潟における植物プランクトン群集動態の解明

研究の特徴・内容

水圏環境(海洋・陸水)における基礎生産の担い手は,植物プランクトンと呼ばれる微細な藻類です。植物プランクトンは食物連鎖を通じて,水圏生態系における魚介類などの高次生物の生産を支える重要な役割を果たしています。一方で,大量増殖は赤潮やアオコを形成し,有害有毒プランクトンの存在によって水産被害などが生じ,深刻な環境問題を引き起こしています。植物プランクトンの増殖や生存には,多くの元素を必要とします。本研究室では,鉄などの微量金属(生元素)に着目して,瀬戸内海(広島湾や播磨灘など)や湖沼(神龍湖や農業用ため池)における赤潮・アオコの発生メカニズムの解明や沿岸域再生について取り組んでいます。本研究で使用している培養株は全て無菌状態で維持できているため,純粋な微細藻類の生理学的研究を確実に行うことができます。また,微量金属に関する調査研究は,外気からの金属汚染を避けるクリーン技術を用いた高度な化学的手法により行っています。

受験を検討している方々へ

水圏環境(海洋・陸水)における一次生産の担い手は,植物プランクトンと呼ばれる微細な藻類です。植物プランクトンは食物連鎖を通じて,水圏生態系における魚介類などの高次生物の生産を支える重要な役割を果たしています。

植物プランクトンの増殖や生存には,多くの元素を必要とします。本研究室では,鉄などの微量金属(生元素)に着目して,瀬戸内海(広島湾や播磨灘など)における赤潮発生メカニズムの解明や沿岸域再生について取り組んでいます。現在行っている主な研究テーマは,次のとおりです。

1)植物プランクトンの生理・生態学的特性の解明

2)赤潮発生の予測・抑制手法の確立と被害軽減手段の開発

3)瀬戸内海,県内水域の水質・生態系の保全

連携協力を検討している方々へ

地域・社会と連携して進めたい研究内容は,「赤潮・アオコの発生予知・予察,対策」,「豊かな海づくり(森里海連環学)」などが挙げられます。これまでの主な連携実績は,次のとおりです。

1)施肥材キレートマリンが植物プランクトンに与える影響(H27~H29県内企業からの受託研究)

2)スラグ施肥海域の微細藻類の特性評価(H26~H27 県外企業との共同研究)

3)微細藻類の生育に及ぼすFeの効果解明(H23~H25 県外企業からの奨励寄付金)

4)庄原市における農業用ため池の水質動態の把
握(H21~H23重点研究事業)

5)ユーカンピアの増殖に対する有機酸の影響(H21 県外企業からの受託研究)

6)アオコ発生抑制に関する研究(H20 県外企業との共同研究)

7)鉄鋼スラグの有効利用及び環境影響に関する研究(H19~H20 県内企業との共同研究)

8)庄原の名水を活用したベンチャービジネスに関する調査研究(H19 重点研究事業)など

論文リスト

    著書

      キーワード

      植物プランクトン,鉄,栄養塩,赤潮,アオコ,沿岸域,湖沼域,水質分析 

      関連するSDGs項目

      SDGS3SDGs4SDGs6SDGs14SDGs15


      所属別一覧