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重安 哲也(しげやす てつや)

印刷用ページを表示する 2022年4月1日更新

研究者紹介

重安先生

所属:地域創生学部 地域創生学科 地域産業コース 職位:教授,地域創生学部長,経営情報学部長,地域創生学科長

学位:博士(工学)

研究室:県立広島大学広島キャンパス1638号室

E-mail:sigeyasu@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/read0087905

研究室Web:https://www.pu-hiroshima.ac.jp/p/sigeyasu/AIS/Top.html

研究に関する自己PR

コンピュータネットワークに関する研究に取り組んでいます.元々,無線LANなどの通信制御方式などの基礎的なテーマの研究を行ってきましたが,近年では,ネットワークシステムの利活用による災害時情報伝達手法などにも取り組んでいます.

研究テーマ

無線通信制御方式の開発,コンテンツ指向型ネットワークの開発,被災情報伝達システムの開発,DTN(遅延耐性)ネットワークにおける経路制御アルゴリズムの開発

研究の特徴・内容

無線通信制御方式の開発に関するテーマでは,自律分散環境下での制御方式を検討してきました.アクセスポイントなどの集中制御局が存在せず,端末同士が自律的に送受信するこの環境では,場当たり的に開始される送信が電波衝突を引き起こします.その多くは隠れ端末問題と呼ばれる現象であり,私はこの問題を抑制するアルゴリズムの開発を行ってきました.

 また,コンテンツ指向型ネットワークの実現についても,近年,検討を行っています.これまでのインターネットでは, IPアドレスと呼ばれる場所識別子を用いてロケーションベースの通信を行いますが,これは,人気コンテンツを持つサーバに通信が集中するため,ネットワークトラブルの原因となっています.私の研究では,人気コンテンツのキャッシュをネットワーク上に効果的に分散配置することで,通信の集中を回避する手法などの開発に取り組んでいます.

 ところで,ネットワークを利活用することで,被災情報伝達に活用するシステム開発の研究にも取り組んでいます.この研究では,スマホのすれ違い通信の活用により,携帯ネットワークがダウンした時でも,被災情報を取得・提供することで迅速な救援を可能とするシステムの実現を目指しています.

受験を検討している方々へ

私の研究室では,「情報ネットワーク」を主なキーワードにして研究に取り組んできました。上記のひろしまビジョンにも書きましたが,被災時の情報収集・配信のためのネットワークシステムの開発もその一つです。

他にも,現在のインターネットの限界を打ち破るための次世代通信技術である,コンテンツ指向型ネットワークの開発にも力を入れて取り組んでいます。

皆さんは,テレビでグルメ番組を見た際に,そのお店を検索したりした経験はありませんか?私もよくするのですが,大抵,そんな場合は,サーバがダウンしてつながらなかったりします。これは,全国の多くの人が一度にサーバにアクセスしてしまうために,サーバあるいはその通信経路が混雑するの原因です。次世代のインターネットとなるコンテンツ指向型通信では,人気のあるコンテンツを1つのサーバだけに置くのではなく,ネットワーク中に適切に拡散配置することでアクセス集中によるシステムダウンを防ぎます。他にも多くの技術が,コンテンツ指向型通信で検討されています。

連携協力を検討している方々へ

無線LANに関する研究(MACプロトコルあるいは無線マルチホップネットワーク構築技術)に関する研究や,コンテンツ指向型の次世代基盤ネットワーク技術に関する研究に取り組んでいます。ネットワークの特性評価するための独自の大規模ネットワークシミュレータをイベントドリブン型で開発するなど,高精度で評価できる環境も構築しています。

論文リスト

    著書

      キーワード

      無線LAN,MACプロトコル,送信機会公平性,CCN,NDN,コンテンツ指向型ネットワーク,DTN(遅延耐性ネットワーク),被災情報伝達

      関連するSDGs項目

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      所属別一覧