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所属:保健福祉学部保健福祉学科人間福祉学コース 職位:講師 学位:社会学博士
研究室:県立広島大学三原キャンパス4525号室
E-mail:teshima@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/teshima
私たちが地域で基本的人権を護られた生活ができる福祉コミュニティ形成の諸相について研究しています。具体的には、高齢者や障害者の住民活動・当事者運動及び権利擁護システムの構築に関する研究を行っています。
住民主体の地域福祉活動,成年後見制度の利用促進,家族介護者の支援,権利擁護システムの構築,住民活動を支援するコミュニティワーク
人口減少社会に達した日本が持続可能な社会福祉法制度を模索するなかで、地域共生社会づくりが重視されている。地域共生社会づくりで求められていることのひとつに、社会のなかで人々が尊厳を持った暮らしが実現でき、またそのことをお互いが理解し合うことがある。私は、このような誰もが差別されることなく自分らしい暮らしが実現できる福祉コミュニティを実現するための以下の視点から研究している。一つ目は、当事者の生活実態(特に認知症の人や障害者)に焦点をあて、その内容を明らかにするための当事者運動の機能について研究している。社会生活において様々な生活課題をかかえて暮らす当事者の生活課題の実情と課題を生む要因について明らかにしようとしている。二つ目は、福祉コミュニティづくりに向けた様々な住民による地域福祉活動の研究である。地域では、地縁組織の脆弱化が見られる一方では、新しいコミュニティのあり方の模索が続けられており、その展望について研究している。三つ目は、人々の権利を護る制度や専門的・非専門的実践の協働を行うための権利擁護システムの研究である。成年後見制度や日常生活自立支援事業など判断能力が低下した人の権利擁護をはかる法制度のあり方についての研究している。
社会福祉は、様々な生活課題を抱えて暮らす人々の幸せな暮らしを実現しようとする営みである。そのため、社会で起こる生活問題とその原因を明らかにし、その対応策を考え実践し、省察して再挑戦するという実践に基づく研究が不可欠である。生活課題を最初に見出すのは、いつも課題に直面する人やその周りの人びとの地域福祉活動からである。
私は、これまで生活課題を発掘し、先駆的に対応してきた地域福祉活動が持つ機能に着目した研究を進めている。例えば、認知症の人の家族介護者の孤立予防、ヤングケアラーの社会的支援の開発、市民後見人による権利擁護活動の展望など、多様な支援に満ちたコミュニティ形成に向けた研究を進めている。
現代の地域の生活課題は、多様で複雑な内容が多く、その対応には行政や専門職とともに地域活動の力が求められるものが多い。しかし、家族や地縁組織がこれらの支援に発揮できる力は減退しており、既存の地域の支援力とは異なるオルタナティヴな地域の力の再構成が求められている。
私は、地域の住民が新たに潜在的な力を発揮し、社会福祉や介護の専門職や行政機関と協働して、生活課題を抱えた人を支援するローカルエリアのネットワーク形成や新たな資源開発についての研究を進めている。
社会福祉士
地域福祉,住民主体,権利擁護,成年後見制度,市民後見,ケアラー支援