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所属:保健福祉学部看護学科 職位:教授 学位:博士(学術)
研究室:県立広島大学三原キャンパス3422号室
E-mail:y-okada@(@の後にを付けて送信ください)
アルコール健康被害への対策の一環として、飲酒動機と問題飲酒に関する研究や、Binge飲酒(飲酒習慣に関係なく一機会に大量に飲酒すること)に着目した研究に取り組んでいます。
Binge飲酒に関する研究、飲酒動機と問題飲酒に関する研究、障害者に対する人びとの態度や態度変容に関する研究、アルコール依存症者の地域生活支援に関する研究、地域におけるアルコール関連問題に関する研究
主として、問題飲酒の背景にある社会心理的要因に注目しています。Binge飲酒に関しては、その特徴や影響因子に着目しながら教育的介入に向けたプログラムを検討していく予定です。飲酒動機に関しては、外発的な動機付けの中で「同調」を飲酒動機とする人の飲酒問題に着目しています。
専門科目では地域看護学概論など、地域の人びとを対象に看護職として関わる科目を教えています。地域看護では、地域で生活している人びとの健康や生活の質の向上を意図して活動しますが、その活動の基盤となる理論、知識、技術を体系化したものが地域看護学といえます。また、地域看護学の活動領域には、主に個人・家族に焦点をあて地域で暮らす人の健康を考え活動していく在宅看護の領域と、特定の集団や地域住民全体にも焦点をあて、個別の支援だけでなく、人びとの健康によい影響を及ぼすように仕組みづくりを行い住民全体の健康がより良い状態になるように活動していく公衆衛生看護の領域があります。公衆衛生看護の領域は保健師課程として選択制になりますが、先ずは全ての学生に、地域看護の出発として地域で生活するさまざまなライフステージにある人びとの生活と健康を学んでほしいと考えています。
近年のコロナ渦において自宅での過剰な飲酒への注意喚起が行われていますが、現在の社会はBinge飲酒に陥りやすい状況であると言えます。またBinge飲酒は1日の総飲酒量とは異なる健康被害があるため、Binge飲酒としての対策が必要となりますが、その検討は進んでいないのが現状です。今後、アルコールの健康被害への対策の一環として、Bing飲酒に着目した教育的介入の検討が必要と考え取り組み始めています。特に就労女性は、飲酒機会が多くなる傾向にあることや健康被害の受けやすさ等から、Binge飲酒に関する普及啓発は勿論、教育的な介入やその効果検証が急務と考えています。また、現在、飲酒動機と問題飲酒に関する研究も行っています。特に、外発的な動機づけの中で「同調」を飲酒動機とする人の飲酒問題に着目しています。
保健師,看護師
Binge飲酒, 飲酒動機, アルコール関連問題, 態度変容
ライフステージに応じた県民の健康づくりの推進,地域共生社会