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所属:保健福祉学部 保健福祉学科理学療法学コース 職位:助教 学位:博士(生命システム科学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス2320号室
研究内容:https://researchmap.jp/qod_p
不活動によって生じる廃用症候群や加齢に伴う運動機能低下は,日常生活に支障をきたすことにつながる誰にでも起こりうる問題です。医療費削減や健康寿命の延伸のために,これらの諸問題の予防や治療について研究をしています。
関節拘縮を中心とした廃用症候群の予防・治療,介護予防事業の効果検証
関節拘縮は,関節が不動状態になることで生じる廃用症候群の一つであり,関節可動域制限を呈します。関節拘縮が生じると,日常生活に支障をきたすとともになかなか治りづらいという特徴を持つため,関節拘縮の予防や治療は重要であると言えます。そこで我々は,基礎的な研究を通して関節拘縮の効果的な予防・治療方法を検討しています。
また高齢者人口の増加に伴い要介護認定者数も年々増加しているため,高齢者の健康寿命の延伸や介護費用削減を目的とした取り組みが急務と言えます。そこで広島県内では尾道市などで展開されている介護予防事業であるシルバーリハビリ体操に着目し,その介護予防効果や運動機能・心理的効果を検証することも行っております。これらの研究を通して,医療費削減や健康寿命の延伸に向けて新たな知見を見つけられるよう取り組んでおります。
廃用症候群は,身体の不活動によって生じる障害であり,その症状の一つが関節拘縮です。関節拘縮は,関節が不動状態となることで生じ,関節を動かすことのできる範囲が減少したものであり,日常生活に支障をきたします。このためリハビリテーションの臨床において,重要な治療対象の一つとして扱われています。関節拘縮は一度生じると完治することが困難となりやすく,予防が重要であると言えます。そこで関節拘縮の予防に着目し,有効な予防方法を検証するために研究を行っています。関節の動きのみならず,関節周辺の組織(骨格筋や皮膚,靭帯,皮下組織など)に焦点を当て伸張性などの力学的検査や顕微鏡レベルでの詳細な分析を実施しています。
尾道市や庄原市での介護予防事業の効果検証の経験を活かして,三原市の依頼を受け,地域高齢者の体力評価を実施して運動の助言や転倒などへの注意喚起を行ってきました。
高齢者では運動器機能の低下のみならず,同じく廃用症候群や加齢に伴って生じうる呼吸器機能低下などの内部障害が合併していることもあります。このため,これらを合併した症例に対するより安全で効果的な運動療法・物理療法の検証にも取り組んでいきたいと考えています。
理学療法士,認定理学療法士(動物・培養細胞を対象とした基礎領域)
関節拘縮,骨格筋,シルバーリハビリ,介護予防事業,健康寿命