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所属:県立広島大学保健福祉学科人間福祉学コース 職位:教授 学位:医学博士
研究室:県立広島大学・三原キャンパス
研究内容:https://researchmap.jp/ysmihara
私は、保健医療福祉を専攻する学生に対する「教養数理教育」の実践に関する研究を進めています。数学、物理の学習を、保健医療福祉の学習の理解に結びつけます。数理解決能力の向上を図ることにより、保健医療福祉の業務を行うことに役に立つと考えています。
保健医療福祉を専攻する学生に対する教養数理教育の実践に関する研究
私は、保健医療福祉を専攻する学生に対する「教養数理教育」の実践に関する研究を進めています。教養数理科目である数学,物理の知識を活用して、学生が高い数理解決能力を身につけるための教育について研究しています。特に以下の科目の教育について研究します。
(1) 疫学・保健統計学などの科目:数学の確率論を疫学・保健統計学の理解に結びつけます。具体的には、ベイズの定理,推移確率の考え方について、授業の中で学生とともに考えます。また、人口統計学では、人口の数理モデルにおいて、数学の微分積分学や微分方程式なども学習します。
(2) 病態生理学、医療安全学などの科目:教養数理科目である数学、物理を病態生理学、医療安全学などの科目の理解に結びつけたいと考えています。具体的には、病態生理学の学習では、力学や流体力学の基礎を学習することを検討しています。また、放射線安全管理の学習では,原子物理学の基礎を学習することを検討しています。
このように,教養数理科目である数学、物理を、保健医療福祉の学習の理解に結びつけて数理解決能力の向上を図ることによって、保健医療福祉の業務を行うことに役立てたいと考えています。
保健医療福祉を専攻する学生は、数理解決能力の向上を図ることにより、保健医療福祉の業務を行うことに役に立つと思います。小学校、中学校、高校などで学習した数学、物理などの数理科目を基礎として、保健医療福祉を専攻する学生が、大学における教養数理科目としての数学、物理などをいきいきと学習し,将来,保健医療福祉の業務を行うことに役に立つ教育の実践について研究します。
教養数理教育