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経営学科の和田准教授が,平成26年度地域課題解決研究(※)「広島神楽の再領域化に向けた実証研究」の一環として,各地の秋祭りで実施される奉納神楽の現地調査を進めています。10月11・12日の安芸十二神祇調査(廿日市市)を皮切りに,芸予諸島神楽(呉市),備後神楽(三原市),芸北神楽(安芸高田市)が奉納される秋祭りを訪問しています。
広島神楽は近年,神社の秋祭りで奉納される神事としての神楽よりも,文化ホールやイベント会場,商業施設等で開催される集客・観光資源としての神楽が注目されています。
こうした流れに対し,本研究では,土地にねざした本来の神楽を深く味わい,農村地域にも経済的効果をもたらす新たな神楽探訪の方策を検討しています。
10月25・26日に行われた芸予諸島調査(呉市)では,NPO広島神楽芸術研究所の高崎さん,経営学科の学生3名の協力を得て,呉市仁方町の礒(いそ)神社で演じられた奉納神楽(戸田神楽)を見学したり,準備を手伝ったりするとともに,戸田自治会の皆さんから聞き取り調査を行いました。
今後,4系統の神楽の見学・検証結果を踏まえ,各神楽をメニューに組み入れた旅行商品の造成可能性を,研究協力者や学生,自治体,さらには旅行代理店等と共同で検討していく計画です。
※地域課題研究とは,県内の地方公共団体,公的機関及び公共的団体から提案された地域課題に取り組む研究です。