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研究代表者 | 学部・学科 | 生命環境学部・環境科学科 |
職名 | 准教授 | |
氏名 | 橋本 温 | |
課題提案者 | 一般財団法人広島県環境保健協会 | |
研究課題名 | 広域的な水道水質管理のために必要な情報、手法を検討し、システムに反映する研究 ~「発展型水質情報管理システムの構築と実証」~ | |
研究の概要 | 水道利用者の協力により,ipadを使用した水質情報管理システムを用いて,水道水質を管理・把握するシステムを構築し,実証する。 |
水道利用者(市民の皆さま)との協働で水道水質を管理するシステムの構築を図ります。各地で人口減少が進む中,水道のインフラを維持管理して行くためには知恵を絞る必要があります。水道水の安全性を確保するため,末端の給水栓での塩素濃度は,水道事業体によって毎日検査が義務づけられ,給水栓での計測や高価な自動計測装置で常時測定などが行われています。
本研究では,この塩素濃度の計測に市民の皆さまの力をお借りし,インターネット回線とipadを用いた「水質情報管理システム」に入力することで,水道事業体ー利用者が瞬時に状況を把握でき,低コストで,かつ確実に水道の安全性の確保できるシステムの構築を目指します。
呉市上下水道局の協力のもと,呉市内在住の市役所職員による給水栓での水質測定とその情報入力による実証試験を来年1月より実施することとなりました。
12月14日に呉市役所にて,実証試験に参加いただく皆さまへの説明会を実施しました。説明会では残留塩素濃度の測定とipadを用いたシステムへの入力について,課題提案者である広島県環境保健協会よりお話しいただきました。実証実験は,家庭の給水栓の水道水から採取した水の塩素濃度をほぼ毎日検査し,そのデータを入力するもので,実際の運用における様々な問題点を洗い出します。また,調査に参加いただいた方へのアンケートなどを通じて,水道における様々な課題についての意見等を伺う予定です。実験は2か月間にわたり行われる予定です。
7月の土砂災害の影響を受け,本課題の進行は予定より遅れていますが,大きな被害から立ち上がった呉市とともに本システムの構築を目指します。
呉市上水道局での説明会の様子 | 水質測定法の実際 |
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