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研究代表者 | 学部・学科 | 保健福祉学部・理学療法学科 |
職名 | 教授 | |
氏名 | 島谷 康司 | |
課題提案者 | 尾道市 福祉保健部 子育て支援課児童保育係 | |
研究課題名 | 現子育て世代の生活様式・ニーズも包含し身近な地域で応援する尾道版子育て方式の提案 | |
研究の概要 | 尾道市の地域特性(地理・文化など)も含めた支援の方法を多角的にとらえ,さらに現子育て世代の生活様式・ニーズも包含して,「身近な地域で子育てを応援する」尾道版子育て方式(尾道版ネウボラ)を提案することを目的に,産前産後の母体ケア教室で実践できる母子保健サービスの構築および先端技術による今とこれからの課題を解消する子育て支援サービスの構築を最終目標として検証を行っています。 |
本研究では,産前産後の母体ケア教室で実践できる母子保健サービスの構築として,(1)妊娠後期の呼吸苦を和らげるための姿勢・体操プログラムの提案,(2)産後母体ケアのための姿勢・体操プログラムの提案,先端技術による今とこれからの課題を解消する子育て支援サービスの構築として,(3)養育者の“その時”を助ける子育てサービスの提案,(4)家族の愛着をそだてる子育て支援サービスの提案を行います。
(1)では,呼気ガス分析装置を用いて妊婦が安楽に過ごせる姿勢について疑似妊婦を対象として調査した結果,左側臥位が疑似妊婦とっては快適に過ごせる姿勢であることが示唆されました。
(2)では,産後尿失禁に対する母体ケアとして画像解析装置及び筋電図装置などを用い骨盤底筋群収縮の主観的・客観的評価を検証した結果,ヒトの骨盤底筋群の主観と客観が一致していない場合があり,不一致の場合はむしろ骨盤底筋に悪影響を及ぼしている可能性があることが示唆されました。
(3)では,現子育て世代が所有する割合や利用率が高い,ICT機器(スマートフォン,タブレット端末,PC)を用いて子育て支援を行います。現在までに,タブレット端末やスマートフォンを用いたSNS上での相談環境の構築を行うことができました。
(4)では,胎児心拍モニタリングおよび経腹超音波装置,手持ち式カウンターを用い,胎動と本人の自覚が一致しているかどうかを客観的に検証すべく,実践現場での倫理委員会の承諾を得ている段階です。予備実験として,胎児心拍モニタリングおよび経腹超音波の使用などの準備も整っています。
母子保健サービスと子育て 支援サービスのイメージ図 | 呼気ガス分析装置を用いた姿勢の 違いによる呼吸苦の検証 |
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