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平成30年度 重点研究地域課題解決研究活動報告(7)

印刷用ページを表示する 2018年11月8日更新

 

イノシシ等有害鳥獣を近づけさせないプロジェクト

概要

 

研究代表者

学部・学科

生命環境学部・環境科学科

職名

教授
資源循環プロジェクト研究センター センター長

氏名

三苫 好治

課題提案者

尾道市産業部農林水産課

研究課題名

イノシシ等有害鳥獣を近づけさせないプロジェクト

研究の概要

 平成28年度における全国の有害鳥獣による農作物への被害総額のうち,イノシシ等による被害は全体の6割を超えています(農林水産省広報資料)。狩猟免許の新規取得者および保有者が年々減少していることから,今後,被害の拡大が懸念されています。
 現行の忌避対策としてもっとも多用されているのが電気柵です。電気柵は水場(川や湖沼)が近くにあると設置できないことやメンテナンス(電圧管理,漏電防止,除草等)が煩雑であり高齢者には負担となります。このような状況下,三苫研究室では,超音波を用いた忌避装置(特許第6139395号)を開発しました。平成27年度より本装置を北広島町に設置し忌避効果を検証していますが,高い忌避効果が継続しています。しかしながら,これまでに使用した装置は山間部等に設置する型式でした。現在では,イノシシの生活圏への侵入は都市部にも及び,尾道市においても市民から多くの通報がなされています。特に,山際にある小学校や中学校付近では,この問題が深刻化しています。
 本研究では,尾道市からの課題提案により,イノシシ侵入がよく確認されている住宅区域に本装置を設置し,忌避効果を確認することを目的としました。(共同研究者:生命環境学部生命環境学科 助教 藤田景子)

活動状況

 本研究活動を実施するにあたり,尾道市担当課と綿密に情報交換を行い,適宜, 住民説明会7 やプレス発表8を実施し,活動内容について,報道各社の新聞に記事が掲載されました。9 月初旬に,装置開発会社のラボテック株式会社の協力の下,忌避装置を現場に設置し,現在,試験を実施中です。

 各社の新聞記事:

1 山陽日日新聞(H30.08.18)
    <記事内容>尾道市長との事業取り組み計画の発表。
    「超音波により猪を撃退」,「潮見町,竜王山の麓付近に設置」,「市街地では初の試み」

2 中国新聞(H30.09.19)
    <記事内容>装置の現地設置の取材。
   「超音波でイノシシ撃退」,「人は聞こえない2万ヘルツ」,
「尾道市と県立大検証 住宅地に設置」

3 産経新聞(H30.09.07)
    <記事内容>装置の現地設置の取材。
   「超音波でイノシシ撃退せよ」,「県立大,尾道の市街地で検証」 

忌避装置設置風景1忌避装置設置風景2

忌避装置設置風景(1)

忌避装置設置風景(2)

 

 問合先

県立広島大学 経営企画室

〒734-8558
広島県広島市南区宇品東一丁目1番71号
電話番号 (082)251-9534(ダイヤルイン)
電子メール kikaku2@pu-hiroshima.ac.jp