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生命科学システム特別講義シリーズ
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2024年6月3日更新
「植物の生物活性物質探索のための新たなアプローチ:酵素と培養細胞の利用」
植物二次代謝産物は、医薬品をはじめとして香粧品や食品などのさまざまな産業分野で
利用されています。一方で、長年にわたる化合物探索の結果、近年は新規の生物活性物質が
得られにくくなっているといわれています。そのような中において、利用可能な植物由来の
生物活性二次代謝産物の数を増やす方策としては主に、(1) 未開拓植物資源からの探索、(2)
微量成分の含有量向上、(3) 合成プロセスの開発、の 3 つが挙げられますが、これら以外の
有効なアプローチは何かないでしょうか。植物における二次代謝の生合成・蓄積様式を振り
返ってみると、実はまだまだ新規の生物活性物質が得られる余地はあるように思われます。
鍵となるのは「生物活性がマスクされた貯蔵物質」と「休眠二次代謝」です。本講義では、
これらキーワードに繋がる 2 つの研究事例に基づいて、物質探索のための新たなアプロー
チを紹介します。
利用されています。一方で、長年にわたる化合物探索の結果、近年は新規の生物活性物質が
得られにくくなっているといわれています。そのような中において、利用可能な植物由来の
生物活性二次代謝産物の数を増やす方策としては主に、(1) 未開拓植物資源からの探索、(2)
微量成分の含有量向上、(3) 合成プロセスの開発、の 3 つが挙げられますが、これら以外の
有効なアプローチは何かないでしょうか。植物における二次代謝の生合成・蓄積様式を振り
返ってみると、実はまだまだ新規の生物活性物質が得られる余地はあるように思われます。
鍵となるのは「生物活性がマスクされた貯蔵物質」と「休眠二次代謝」です。本講義では、
これらキーワードに繋がる 2 つの研究事例に基づいて、物質探索のための新たなアプロー
チを紹介します。