ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 研究者の方 > 研究者・研究紹介 > 研究者紹介 > 織田 靖史(おりた やすし)

本文

織田 靖史(おりた やすし)

印刷用ページを表示する 2023年4月1日更新

研究者紹介

織田先生

所属: 保健福祉学部保健福祉学科作業療法学コース 職位:准教授 学位:博士(保健学) 

研究室:県立広島大学三原キャンパス3406研究室 

E-mail:yasushiorita@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/y.orita

研究に関する自己PR

感情調節が困難な方へのマインドフルネスを基盤とした介入法(マインドフルネス作業療法等)やストレスケアに取り組んでいます。また、精神障害領域の作業療法教育に取り組んでいます。スポーツを軸に障害をお持ちの方やアスリートの支援にも取り組んでいます。 

研究テーマ

マインドフルネス作業療法(MBOT)の開発、感情調節困難を持つ対象者に対する作業療法(自殺・自傷を含む)、ストレスケア(特に産業保健領域)、作業療法(特に精神障害領域)の教育法の開発、精神障害者のスポーツ、アスリートのメンタルヘルス 

研究の特徴・内容

感情調節困難患者に対して作業(すること)の持つマインドフルネス要素の注目した介入法であるマインドフルネス作業療法(MBOT)の介入研究、その効果の機序を主観的(内的)体験から明らかにする質的研究、マインドフルネス作業療法実施時の脳血流量の変化の研究など中心にマニュアルの開発をしています。介入研究では、一日平均3回弱だった激しい行動化が、ほぼ0回になるなど効果が見られました。質的研究から、(1)導入されたMBOTへの反応,(2)治療的な反応,(3)在り方の探索,という3つのフェーズがあることがわかりました。また脳血流の研究から、前頭前皮質の血流が向上することがわかりました。

リスニングメソッドを使った総合臨床実習の振り返りでは、学生の満足度が高く、実習に対する不安が低下する傾向があり、他者の経験から自分自身も学ぶことができるということがわかりました。また、物語を用いた倫理的な観点からのグループワークにより、人の行動や(価値)判断が環境や文化の影響を受けることが理解され、多角的な視点を持つことの重要性が認識されました。

障害者スポーツでは、地方都市における精神障害者のクラブチームは、社会資源としての役割も果たすことが確認されました。また、対象者自身の能力の向上やQOLの向上にもつながることがわかりました。 

受験を検討している方々へ

1.感情調整の難しさから生きづらさを抱える方への支援

マインドフルネスやMBOTの治療効果と実施法を中心に、弁証法的行動療法(DBT)や信念対立解明アプローチなどの介入方法を応用した感情調節困難患者(感情の調節が困難なことで生きづらさを抱える対象者)の作業療法や治療パッケージの作成に取り組んでいます。

2.スポーツ精神医学の臨床応用

スポーツによる(精神)障害者の(社会参加などの)リカバリーや(居場所やコミュニティといった意味の)社会資源としてのスポーツチームの活用に取り組んでいます。同時に、アスリートのメンタルサポートにも取り組んでいます。

3.精神障害領域の作業療法教育方法の開発

精神障害領域の作業療法の教育について、対話を促進するための教材の開発やロールプレイを用いた教育法などに取り組んでいます。また、臨床実習における不安を軽減するためのハンドブックの開発にも取り組んでいます。

※ゼミの研究テーマは以下をご参照ください

https://www.pu-hiroshima.ac.jp/site/ot-zemi/orita.html

連携協力を検討している方々へ

(1)マインドフルネスやMBOTの臨床研究およびストレスケアの支援開発、(2)スポーツ選手・チームのメンタルヘルス支援、(3)ドラマや対話を用いた作業療法教育方法と臨床実習実施方法の開発および効果検証を連携できればと考えます。

論文リスト

    著書

      専門資格

      作業療法士,公認心理師,メンタルヘルス運動指導士 

      キーワード

      作業療法,作業療法教育,マインドフルネス,ストレスケア,リスニングメソッド(リスニングアワー),障害者就労支援,リワーク支援,精神(心理)療法,障害者スポーツ,アスリートのメンタルヘルス 

      関連するSDGs項目

      SDGs3SDG4SDG8SDG10SDG16


      所属別一覧