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2025年9月3日から9月5日まで,台湾・台中のアジア大学にて開催された国際会議 The 28-th International Conference on Network-Based Information Systems (NBiS-2025)に参加し,以下の論文についてオーラル発表を行いました。
An Efficient Battery Migration Strategy for Duck Curve Alleviation in Battery Swapping EV Infrastructure
NBiS-2025はネットワークや情報システム分野をはじめとした通信技術に関する最新の研究成果が議論される会議で,今回私は1日目午後のセッションで研究成果の発表を行いました。
研究テーマは,再生可能エネルギーの普及によって問題となっているダックカーブ(実質電力需要の昼夜間の急変動)の解消です。具体的には,近年世界的に導入が検討されているバッテリー交換型EV(BSEV)に着目し,予備バッテリーを太陽光電力の蓄電池として有効活用することで,電力の時間シフトと空間シフトを実現するアルゴリズムを提案しました。さらに,この手法を交通流シミュレータに実装することで,BSEVインフラを活用した際に効果的にダックカーブを緩和できることを示し,その研究成果を発表しました。そして,研究発表に対して他の研究者の方々から意見をいただき,さらに幅広い分野の発表を聞くことで,最新の研究内容に関する知見を得ることができました。
今回は2回目の国際会議でしたが,発表前はやはり緊張しました。それでも前回よりは落ち着いて発表でき,自分なりに少し成長を感じることができました。一方で,質疑応答では思うように答えられず,英語力の大切さを改めて実感しました。
今回いただいた意見をもとに研究をさらに発展させるとともに,英語の勉強にもより一層力を入れて取り組んでいきたいと思います。